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夢恋城へ…ようこそ…

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海の彼方から…王子×ショコラティエ part.42

ポトッと涙が落ちて、慌てて指で拭こうとすると

同時に頭にポンと大きな手が乗った

「お前のせいなんかじゃないから勝手に自分を責めたりするなよ」

仁さんの声が頭の上から降りてきた

まさに…そう思ってた

私がいなかったら一吹さんやレ・クランは令嬢に潰される危機に遭わなかったんじゃないかって

だから申し訳なくて、悔しくて涙が落ちた

「あの女に目を付けられたのは一吹の博愛主義のツケだ。お前のせいじゃない」

仁さんは苦笑して私を見下ろした

「お前がいなかったらアイツは店を守る為に自分の人生を売り渡していたかもしれん…一ノ瀬がいたからオーナーでも、父親代わりでもない、一吹が一吹として戦う事が出来るんだ。だから俺達はお前を責める事よりむしろ、礼を言いたい」

仁さんの言葉に違う涙が落ちていく

「そうだよ。一吹兄さんの道を誤らせないでくれたんだ。ありがとう」

三斗希君がそっと手を握ってくれた

反対だよ…それは私のセリフ

ありがとう…

ありがとう…

私は何度も鼻を啜った

「こういう気持ちが美味しいショコラになるんだろうな…」

ボソッと聞こえた声はウィル王子の声だった

「…ウィル様、気配を消していらっしゃいましたわね…」

ジェシカさんの言葉にクスッという笑い声が続いた

「彼らを少しでも楽にしてあげることが真鈴を戻してくれた事へのお礼になるんじゃないか?なぁキース」

「この先もあのプリンを食べるためにもな」

いつになく柔らかいキース王子の声もする

「よっぽど気に入ったんだねぇ~」

朗らかなロベルト王子の声

「4つは食べ過ぎだろ」

「いいえ5つですよ」

グレン王子にエドワード王子が微笑みかける

「今度フィンガーボールの器で作ってもらえ」

ジョシュア王子が呆れたように溜め息をついた

いつの間にか王子様全員が周りに集まっていた

「久しぶりにドリップコーヒーでも飲んで話すか…だろ?ウィル」

みんなに言われてもめげないキース王子の口から聞き慣れない言葉が出てくる

聞き慣れない、じゃない

正しくは私達には馴染みのある言葉だけど、王子様の口からインスタントコーヒーなんて…

けれどその言葉でジャンさんとジェシカさんが一瞬にして緊急したのがわかった

ドリップコーヒーって…お湯を注ぐだけだよね?

「そろそろいいんじゃない?ジョシュア」

「ああ…頃合いだろう」

「俺はあんまり好きじゃないけど…今回は便乗するよ」

「僕も紅茶派ですがお付き合いします」

「じゃあ全員OKだね~」

ロベルト王子が王子様全員を見回して場をまとめる

コーヒー飲むのにこんな風に決めるものなのかな?

王族ってよくわからない

変な方向に思考が行ったおかげなのか、涙は止まっていた

「それではお部屋を用意致します」

ジャンさんが丁寧に頭を下げて出て行く

ここでコーヒー飲めばいいのに…

頭の周りはハテナが飛び交っていく

その意味がわかったのはずっと先の事だった


~つづく~

Category - 王子×ショコラティエコラボ

2 Comments

織姫  

どんな風にこてんぱんになるんだろう~(*´∇`*)

Chikaさんの謎解き、
いつも想像できなくて
本当にワクワクです~♪

本家のイベとシーズン2-4
一吹さんですが
盛り上らずまったり攻略です~(>_<)

みっちゃんルートは
時田さん ぐいぐい来てるのかなぁ~(*^^*)

2014/08/31 (Sun) 07:19 | REPLY |   

さちか  

どうしよう…本家より面白くて先が気になります!ドリップコーヒーって何なんだ?
ここでチケットを売ってたら…即買いです!

2014/08/30 (Sat) 22:39 | REPLY |   

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