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夢恋城へ…ようこそ…

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海の彼方から…王子×ショコラティエ part.48

扉を開けるとそこは本当にタイムスリップしたかのような中世の世界だった

天井を見上げれば果てしなく高くて

壁面から天井に向かって天使が天界を目指して羽ばたいている

幾つにも分かれたステンドグラスは外界の陽を浴びていろんな色の光を教会の中を彩っていた

「…凄い」

「綺麗…」

一吹さんと私はあんぐりと口を開いたままずっと魅入っていた

ジョシュア王子はこれを見せたかったのかな

私達に

「…紫が基調なんだね」

一吹さんの言葉にもう一度ぐるっと見回してみる

たくさんの光の波をゆっくりと漂ってみると、確かに紫の色が多いように思う

紫は…ジョシュア王子の髪の色と瞳の色

「ジャンさんが教えてくれたんだ…ドレスヴァンを代々治めてきたリーベン家はジョシュア王子で82代目になるんだって」

82代って何年?

昔の人だから人生50年として王様は20年位?

…約1600年!?

「う~ん…中には1年で2、3人王様が代わった年もあると思うけどね」

1600年って…あり得ないか

古墳時代だもん…

自分の単細胞ぶりに顔が赤くなる

「まぁ建国以来リーベン家だけが唯一無二の王家なんだろうね」

そう言われてみると、ここ数日で親近感がわいていたジョシュア王子や真鈴様がとてつもなく遠い人に思えてくる

「そのリーベン家はずっと紫の髪と瞳なんだって」

「本当に?!」

「ジャンさんも昔の史実は鵜呑みにできないって言ってたけど…近年は写真とか肖像画とか残っているからそんなに間違ってないんじゃないかな」

そうなんだ…

歴史のある家系なんだもんね

「多分、紫じゃない王子が生まれたら密かに処分されていたって言う噂も本当かもしれない。たまたまジョシュア王子が第1子で紫の髪と瞳だったから一人っ子なんじゃないかって」

…やっぱり庶民には理解できないよ

髪の色や瞳の色で運命を決められるなんて…

「当然、結婚されたお妃様は色々な髪の色や瞳の色の筈なのに、ずっと紫の髪と瞳は継承されているんだよ」

それは遺伝子学的に凄く不思議な事だと思う

優性遺伝、劣性遺伝って言うのがあるはず

「うん。黒い瞳のお母さんと青い瞳のお父さんなら子供は黒い瞳になるんだ。単純に言えば濃い色の方が優性遺伝で強いんだ。だから紫の髪の王子と黒髪のお姫様なら黒髪の子供の筈なのにリーベン家は紫が途絶えない。つまり何物にも染まらない不変の色がドレスヴァンでは神聖な色なんだって」

そうか…

何があっても負けない紫

それが王家の象徴なんだ

だからこの教会も紫が多く使われているんだわ

「何があっても壊れない…それが愛情であっても」

一吹さんはそっと手を繋いでくれた

「この教会で愛を誓った恋人同士は絶対に壊れないって言い伝えがあるんだ」

一吹さんはゆっくりと私に向かい合って見つめてくれた

一吹さんの瞳の中にポカンとしている私が写っている

「この教会は1年で数回だけ太陽の位置の加減で、影が長く延びる時があるんだ…その影は一直線にこの先にあるノーブル・ミッシェル城に繋がるように見えるらしい」

ノーブル・ミッシェル城…

そこで結婚式を挙げたカップルは永遠の愛を得られる

そんな伝説のあるお城

でもそこは6カ国の王子様しか結婚式を挙げれない

「だから王族に縁のある貴族はこの教会で結婚式を挙げるんだって」

影が繋がる事でミッシェル城と繋がる…

ロマンチックなお話なんだ

「だから…華恋ちゃん」

一吹さんは私の手を両手で包み込んだ

「…いつかここにまた一緒に来てくれない?」

…一緒に…?

「弟達と、母と祖父母と…華恋ちゃんのご両親も一緒に」

……

……

……





え?




さっきよりもっとポカンとしている私がいた

「…ここで永遠の愛を誓わせて欲しい…」




それは…プロポーズ…?



「…うん」

一吹さんは照れたように

でもしっかりと反らさずに私を見つめていた

「…華恋?」

固まったままの私の顔を一吹さんが覗き込んだ

その途端に大粒の涙がポロポロっとこぼれ落ちた

「…だめ、かな?」

切なげな一吹さんの声に私は大きく首を振った

一吹さんが…

一吹さんが…

私と…っ!

嗚咽がこみ上げてきて言葉にならない

息をするのも苦しくって

しゃくりあげる事しかできない

「…また泣かせちゃったな…」

困ったような一吹さんの声に

私は思いっきり抱き付いた

嬉しくって
嬉しくって
嬉しくって…!

私はわんわんと泣きじゃくった

子供だって笑われてもいい

こんな時に大人の女を演じられるほど人生の経験を積んでない

心のままに一吹さんにぶつけた

好きです…好きです!

お嫁さんにしてください!

「…ありがとう」

一吹さんはぎゅううっと抱きしめてくれた

心臓が壊れるんじゃないかってぐらい弾けてる

でもそれは私の耳元ある一吹さんの心臓も同じだった


~つづく~

Category - 王子×ショコラティエコラボ

3 Comments

chika  

本編ではまだまだ引っ張るんだもん~( ̄○ ̄)

一吹さんはいっぱいいっぱい女の子の夢を叶えてくれるんです♪

まだラブラブ~したいね~( ´艸`)

2014/09/10 (Wed) 21:19 | REPLY |   

Kまる  

Congratulations\(^o^)/ この時を待ちわびてました~♪♪

さすが一吹さん!ムードばっちりの演出♡
ストレートに「結婚してください」って言わないのもまた一吹さんのニクイところ(^_^;)
ん、も~ぅ♡一吹さんってば♡♡
(仁さんだったら、もろに直球なんだろうけど…)

これから本当に家族になった一吹さんと華恋ちゃんのラブラブ生活も楽しみだな( 〃▽〃)

2014/09/09 (Tue) 20:33 | REPLY |   

はやみん  

す、す、す、す
素敵です~っ(*≧∀≦*)♡
一吹さんらしい素敵なプロポーズでした♡

泣けます(T-T)泣いてます(T-T)
あぁいい夢見られそうです(о´∀`о)

素敵なお話本当にありがとうございます♡

2014/09/09 (Tue) 19:35 | REPLY |   

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