FC2ブログ

Welcome to my blog

夢恋城へ…ようこそ…

Article page

海の彼方から…王子×ショコラティエ part.50

楽しくって、そして色々あったドレスヴァンへの旅もあっという間に終わってしまった

最後は5カ国の王子様方直々に見送って頂き、行きと違って、キース王子のプライベートジェットでリバティ国際空港まで送って頂いた

なぜか意気投合したキース王子と仁さんはすでに機内で飲んでいる

「男は言わなくてもわかれと思うが、女は言われなきゃわからないと言う」

「あ?」

「俺の妃に言われた 。心の中にある言葉の事だ。言われるまで気にもしてなかった」

「男なんてみんなそう思ってるさ」

いつの間にタメ口をきける仲になったんだろう

一吹さんと顔を見合わせてしまう

「仁兄が言うにはさ」

コソッと潤君が教えてくれる

「キース王子みたいなタイプは自分にへりくだる人間にはとことん高圧的になるけど、一度でも自分と同等かそれ以上と思った相手には逆にタメ口じゃないと怒るらしいよ」

…めんどくさい性格…

「仁兄さんはわかりやすいって言ってたけど」

きっと…

おそらく…

俺様具合が似てるのかもしれない

キース王子は仁さんのショコラティエとしての腕を認めたってこと

そして仁さんもキース王子の次期国王としての力量を認めたってことかな

お互いに尊敬できる部分を認められれば、後は身分なんてどうでもいい

だからタメ口でいい

…って事だって三斗希君が教えてくれた

「理屈ではわかるんだけどね…そこが俺が絶対に仁の真似のできないところだよ」

少し溜め息混じりで一吹さんが肩をすくめる

「同じ親から生まれたのに、仁兄さんの心臓と俺の心臓じゃ…」

「象と蟻位違うよね」

「潤…容赦なさすぎ」

「みっちゃんと仁兄だろ?じゃあ、心臓の毛がスキンヘッドとボンバーヘッドぐらいって言えばいい?」

「それも嫌…」

末っ子2人の会話に一吹さんと笑ってしまう

三斗希君はグレン王子と仲良くなったし、潤君はロベルト王子と年に差を超えてメル友になったようだ

一吹さんは満遍なく全王子と親しくさせてもらった

中でもエドワード王子とはフェミニスト具合の波長が合うのか会話が弾んだようだ

ロベルト王子は《超貴重な存在》と一吹さんを絶賛していたっけ

私も真鈴様とジェシカさんとは一杯女子会トークしちゃった

真鈴様とジョシュア王子の恋愛過程を思えば私なんて平凡な道のりかもしれない

そう言ったけれど真鈴様は私の手を取って頑張ってと真っ直ぐ見つめてくれた

「何があっても信じて。一吹さんの事も、2人の未来も」

「それと私達もねぇ~󾬏」

そう言ってくれた真鈴様とジェシカさん

恐れ多いけどとっても力強い仲間ができた

やがてあっという間にリバティ国際空港にプライベートジェットは降り立った

「今度はリバティに呼んでやるからもっと長期間休めるようにしておけ」

去り際にキース王子はふっと口角を上げた

「その時はファーストクラスなんてせこい事はしねぇよ。日本までプライベートジェットで迎えに行かせる」

…へ?

往復プライベートジェット…っ?!!

全員であんぐりと口を開けるしかない

スケールが違いすぎる

「取りあえず日本に帰ったら身の回りの整理をする事だ」

…どういう事だろう

「それは…」

一吹さんが口を開くがキース王子はニヤリと笑っただけだった

「まずお前がするべきは…せっかくのプロポーズを具体的な形にする事だ」

一吹さんに視線を移してキース王子は真っ直ぐに言う

「…プロポーズって…」

「一吹兄さん…したの?!」

「マジで!?マジマジマジィ~?!」

3兄弟が目を丸くして一吹さんに詰め寄った

そう

まだ仁さん達には言ってなかったんだ

だってまだつい数時間前だし…帰国してからゆっくりとって思っていたんだけど…

もう!キース王子のおしゃべり!!

「なんでお前はそういう大事な事をっ!」

「みずくさいよ!一吹兄さん!」

「わーい!華恋姉ちゃんだっ!」

仁さんは一吹さんの頭を抱え込み、三斗希君が腕にしがみつく

潤君は私に抱きついた

「ありがとう…」

もみくちゃにされながら一吹さんは嬉しそうに笑った

「さっきの言葉は兄弟間にも通じるようだな」

《男は言わなくてもわかれと思うが、女は言われなきゃわからないと言う》

って言葉の事かな

そうよね

「付け加えるなら、女はわかっていても言って欲しいって事かも」

「めんどくせぇ生き物だぜ」

キース王子は苦笑するとさっさと飛行機を降りて行き、恭しく扉を開けて待つ車に向かった

そこには黒塗りの大きなリムジンが付けられていて、白髪の一目見て執事さんとわかる男性が頭を下げていた

すると中から1人の女性が出てきて当たり前のようにキース王子と抱き合った

あれは…

キース王子のプリンセスの瑠璃様かな

当たり前で当然のようにキスをして手を繋いで車に乗り込んでいった

「何が女はめんどくさい生き物だ」

仁さんが顔を引きつらせながら微妙に笑う

「デレデレじゃん」

潤君がにかっとする

「よっぽど本人の方が面倒…」

「逆に確かにわかりやすいかもね」

三斗希君が呆れる横で一吹さんは微笑んでそっと手を繋いでくれた

「俺は人前でも好きって言うよ…」

みんなが外を向いている間に一吹さんは素早くキスをしていく

もう…っ!

どんどん大胆になってるし!

真っ赤になる私からチュッと唇が離れて人差し指が当てられた

「もちろん華恋ちゃん以外には言わないよ。一生ね」

…それは嘘

「嘘?信じてくれないの?」

だって…

ちょっと悲しそうな顔をする一吹さんにクスッと笑ってしまう

「娘が生まれたら…絶対1日中言ってるでしょう?好きだ、大好きだって」

「それは…許可して」

目に浮かぶ光景はきっと近い未来

私達は仁さん達がわざと振り向かない事を知っていて

もう一度唇を重ねた



~つづく~

Category - 王子×ショコラティエコラボ

1 Comments

yc  

さぁ次は、女郎蜘蛛退治だ!
バルサンか、フマキラーか、キンチョールか…。
ま、根こそぎ、巣ごと抹消されるのでしょうが。

それにしても、身の回りの整理…すごいたらしさんの様だわ。あ、天然たらしさんだからか。意図してないところで惚れられちゃってるからね、一吹さん。
バシッと、俺の女は華恋だけだ!!って、決めちゃってね。

2014/09/15 (Mon) 13:44 | REPLY |   

Post a comment