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夢恋城へ…ようこそ…

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海の彼方から…王子×ショコラティエ part.60

ようやく汗が引いて…

眠気はどこかに行っちゃった

一吹さんがこっちを見てくれる

優しい優しい瞳…

「…眠れない?」

「…はい」

「まだ足りなかった?」

「…っ!う、ううん!」

「もう飽きちゃった?」

「ち、違います!」

一吹さんの意地悪っ!

一吹さんはクスクスっと笑った

その微笑みはまだ汗でちょっと額に付いた髪を揺らして…

男の人なのにきっと私より色っぽい…

「じゃあ…もっとって言ったら…どうします?」

意地悪には意地悪で返しちゃおう

たまにはいいよね

私がそう思って言ってみると、一吹さんはちょっとだけ目を見開いた

「…言うようになったね」

だ、だって!

「女の子にそんな事言われて、男としては引き下がれないんだけど?」

え…

えっと…

「さっきより…手加減しないよ…」

グイッと茶色の瞳が目の前に迫ってくる

「…壊して…いい?」

いつもより低くて甘い声が耳元で囁かれる

「あ…」

押さえつけられて…

一吹さんの舌が耳朶に触れた

ビビビッ…

体に電気が走った

「…感じやすいね」

それはさっき…イったばっかりだから…

「もっと…欲しいんでしょ…?」

妖しい瞳が目の前で揺れる

指先が飛び出た乳.首をそっと掠める

「…ぁ…」

「言って…」

う…

意地悪…

やっぱり適わない

私はゴクンと唾を飲んで息を吸った

「もっと…一吹さん…が…欲し…」

「ん…お預け」

え?

「華恋ちゃんの魅惑的な言葉に応えてあげれるほどまだ回復していないんだ」

…ん?

「もうちょっと体力充電に時間をくれたら嬉しいな」

…一吹さん

からかいました?

「ん~…半分は本気なんだけどね」

悪戯っ子のように微笑む

もう!!

恥ずかしい!

「さっきの言葉、キープしておいてね」



《一吹さんが…欲しい》



私は一大決心の言葉はスルッと未送信メールみたいに保存された

「『夜明けのコーヒー』なんて飲む?」

いつの間にかナイトウェアを来た一吹さんが扉の前にいた

夜明けのコーヒーなんて…古い事をサラッと言って行く

男女が深い仲になる…そんな意味

なんでそんなセリフ…

あ…そうだ

今月号のうちの雑誌に、古今東西のいろんな男女の口説き台詞の特集があったっけ

《君と夜明けのコーヒーを…》 って朝まで一緒にって事だもんね

一吹さん、ちゃんと読んでくれてるんだ…うちの雑誌

1つ1つ私の心を揺らしていく

いつになったら一吹さんの言葉をどっしり構えて受け止められるんだろう

いつまでこの心臓はドックンドックンと落ち着きがないままなんだろう

「インスタントとはいえ、ちゃんとドリップ式で入れてくるからちょっと待っててね」

「あ、はい…」

私ははだけた素肌に慌ててシーツを引き寄せてコクン…と頷いた

その時、何かが頭に引っかかった

…なんだろう



『久しぶりにドリップコーヒーでも飲んで話すか』

あれは誰が言った言葉だっけ…

『そろそろいいんじゃない?ジョシュア』

『ああ…頃合いだろう』

『俺はあんまり好きじゃないけど…今回は便乗するよ』

『僕も紅茶派ですがお付き合いします』

『じゃあ全員OKだね~』




雪崩のように王子様達の会話が記憶のそこから溢れてきた

あの時の違和感

ドリップコーヒー…

ドリップ…

ドリ…



頭の中でいろんな言葉がシャッフルし始めた


~つづく~

Category - 王子×ショコラティエコラボ

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