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海の彼方から…王子×ショコラティエ part.69

《Es ist.. sch..arz ie eln boser Ge..ist, hei....e ...hnliche H. le, und ist wie e...n Eng...el rein, und gut..er Kaffee ist w..e L...ebe lieb...》

「何ですか?これ…」

とある日、レ・クランにドレスヴァン大使館の人がわざわざ来店されて、大量にショコラを買ってくれた後、ジャンさんからだと包みを置いていった

開けたら、こんなドイツ語っぽいような、でも読めない記号があったりする言語の書かれた立派なレリーフが出てきた

ブラウンゴールドに輝く銅板に手彫りされた、シンプルでありながら高級感と重厚感のある壁掛けだった

そこに謎の文字が彫られていたのだ

「ジャンさんからなんだけど…」

一吹さんも首を傾げる

私と三斗希君と潤君は意味がわからず、一吹さんと仁さんは半分読めても首を傾げていた

「コーヒーの事をドイツ語っぽい文字で書いたものなんだ…と思う」

「見た目的にもいいし、コーヒーの事ならイートインの壁に飾ってもいいんじゃないか」

一吹と仁さんは額縁の壁に合わせて見てなんとなく納得する

「なにか意味があるのかな?」

「う~ん…」

三斗希君と潤君が掛けられた額を見上げたり、斜めから見たりしている

「あっ…!なんかマークがあるよ」

潤君が遠くから見て目を凝らす

光の加減で見える位置が限られてるみたいだ

「どこに?」

全員が集まって覗き込む

う~ん…

何かの家紋かな

ジャンさんがくれたならドレスヴァンの紋章の筈だけど

「これを飾っておくと金運がザックザクとかさ!」

「風水じゃないんだから…」

「商売事って縁起は担ぐよ」

「あの執事がくれたなら悪いもんじゃないだろう」

みんながそれぞれ口にして

それぞれが仕事に戻って行った

私はちょっと気になって、銅板の文字を写メっておいた

ジョシュア王子からの贈り物だとしたら、これはショコラで人を幸せにしたいって言う葵井家全員の夢を実現させた事の証だ

だったら堂々とレ・クランの壁を飾るのに相応しいよね

さて…私も仕事に行きましょう

私が書いたレ・クランのドレスヴァンへの旅と王子達とのショコラパーティーは大反響となった

特に顔出しNGだったプリンセスの顔がこれを機会にドレスヴァン国内でも解禁されたのだ

それまで謎に包まれていたプリンセスの顔が明らかになり、またその美しさからドレスヴァン中が沸いているという

そのきっかけを作ったのが私の書いた記事であり、レ・クランのショコラだという事で、雑誌もレ・クランも売上がアップして、時には生産が追いつかないなんて、嬉しい悲鳴を上げている

「ディーノが華恋は《ウチワのオデブ》だって言ってたよ」

いつの間にかイートインコーナーのテーブルにレオンさんが居座り手を振っていた

オデブ…?

太った?

慌てて体を見るとショコラプティングを運んできた一吹さんがポンと頭を撫でてくれた

「《打ち出の小槌》だろ?華恋ちゃんは細いよ」

ああ~打ち出の小槌ね

日本人でもあんまり使わない言葉だと思うけど…

「細いけど…魅力的だよ」

こそっと耳元で一吹さんが囁いて

ゾクッとして顔が赤くなった!

「相変わらず見せつけてくれるよね…」

レオンさんは大袈裟な溜め息をついて肩をすくめた

「確かに華恋ちゃんは俺達に幸運をもたらしてくれるね」

「ミーにも分けて欲しいよ…」

そう言いながらレオンさんはショコラプティングを口にしてにっこりと親指を立てた

「さすが、世界一の王子が絶賛したプティングだね!ただし5個は食べれないな」

普通食べれません…

「あ、そうだ!この前、あのお嬢ちゃんに逢ったよ」

レオンさんは私と一吹さんをスプーンを咥えたまま見上げた

お嬢ちゃんって…M.O.Fホテルの令嬢の事?

「Reponse correcte(正解)!秋葉原のカフェでメイドの姿してたよ!あれは多分彼女だよ」

秋葉原のカフェってメイドカフェ!?

あの令嬢が!?

お帰りなさいませ ご主人様とか言う?!

にゃんにゃん󾬏とか…

思わず一吹さんと顔を見合わせた

一度潤君に聞いてみよう…

「潤が行くならミーもついて行こうっと!」

相変わらずの能天気な笑顔でプティングを頬張っていたレオンさんだったけど

壁に掛けられた銅板のレリーフを見ると、パタッと動きを止めた



~つづく~

Category - 王子×ショコラティエコラボ

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