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夢恋城へ…ようこそ…

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今宵貴方と…miracle moon…一吹☆5

【一吹's eye】

目が回るっていうのはこういう事か

自分の頭の中がオーバーヒートしかけていることを自覚し始める

それは俺だけじゃない

仁も三斗希も疲れている

それを顔や態度に出さないようにみんなが気をつけていた

だからこそ潤は言い出せなかったんだろう

父兄面談を…

高校を卒業して入った製菓専門はもう義務教育ではないし、まさかそんな行事があると思っていなかった

軽い習い事程度の教室とは違って、大多数が親の跡を継ぐ予定だったり、自分で直ぐに店を出すつもりでいる生徒のいる学校だ

意気込みを家族からも聞くいい機会なのだろう

そんなチャンスがあるなら行きたかったけど…

「馬鹿か!お前は!もっと早く言え!!」

案の定、仁の雷が落ちた

いつもだったら庇ってあげたい所だけど、俺にも余裕がなかった

「…ったく!!三斗希!客注の受注リスト持って来い!」

仁は三斗希から予定表を奪い取るように手元に寄せた

「参観日の前後、少し余裕があるな…一吹、この日はもう客注ストップしていいか?」

確かに参加当日は他の日と比べて若干少ない

「この日の分は前倒しで出来なくもない。後に回せるやつは回そう」

「そそそんな!無茶しないでよ!」

「無茶してでも保護者として行くべきだろうが!」

「仁兄が?」

「当たり前だ!どの道三斗希には集中力のいる細かな飴細工乗せるショコラケーキにかかってもらわなきゃいけない。一旦休業にすべきだ」

仁の言いたい気持ちはよくわかる

「そうだね…」

俺がそう言うと潤は俺の腕にしがみついた

「店を休むなら一吹兄が来てよ!なんだったら一ノ瀬チャンでも…」

「ダメだ!」

潤が言い終わる前に俺は声を荒げていた

ただでさえ忙しい華恋ちゃんだ

潤の為にスケジュールを詰め込んで倒れたらどうする!

俺らしくない剣幕に潤も口を噤んだ

「ほぉ…俺じゃ不満か」

仁の低く落とされた声と共に潤の襟首が掴まれた

「こういう時は父親が行くもんだ!」

「だったら一吹兄じゃん!」

「一吹は休ませる!文句は言うな!」

仁の一喝に潤は首をすくめた

俺は休み?

「ああ。休め!一ノ瀬と一緒にな」

後の言葉は俺にだけ聞こえたようだ

仁は気付いていたんだね

俺も華恋ちゃんも疲れ果てて、すれ違っちゃっていることを…

ありがとう…仁

そうして俺は以前に浅葱社長に教えられた宿に電話を入れたのだった



~つづく~

Category - 愛しのショコラティエ

2 Comments

匿名希望  

追伸。急ピッチ、嬉しいですが、無理はしないでくださいねー?

2014/11/08 (Sat) 22:09 | REPLY |   

yc  

おぉ~ッ!ホントに急ピッチ。
夢恋城中毒としては嬉しい限りです。
そして、城主さまの脳内とシンクロ出来るなら、仁兄と行く、潤くん恐怖の父兄面談。なんていう番外編を書くのにぃ~ッ!

と、妄想をふくらまさせる文才とキャラ設定に、ブラボー☆"です。

2014/11/08 (Sat) 22:08 | REPLY |   

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