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危険な甘いショコラ~ショコラティエ×特捜~part5

警視庁特命2課と名乗った女性はにっこりと微笑んだ

刑事さん…なんだよね

なんかそう見えない

細くって華奢で可愛くって…

髪もキチンと手入れされてて…

婦警さんってショートカットの人が多そうだけど、彼女は普通のOLみたいに綺麗にブローされていた

意外とおしゃれする時間ってあるのかな?

「レ・クランさんの関係者の方ですか?」

彼女の問いかけに私はコクリと頷いた

それから急に思い出して私の名刺を渡した

「密着取材とお店の手伝いと家事手伝いを合わせて、一緒に住まわせて頂いています」

その説明に女性刑事さん

瀬名 香月さん(←進行上名前をつけさせてもらいました)はじっと名刺と私の顔を見つめた

「取材って…そんなこともするんですか?」

それにはいろいろ事情があるんですってば

私は以前も住み込みで取材した事

自宅のアパートが立て直しで追い出された事

だったらまた居候しにくればいいと葵井家の人達に言われて甘えちゃっている事

それと…

「次男の仁さんとはお付き合いさせて頂いてて…それはご兄弟公認で…」

言っていて恥ずかしくなっちゃった

あ~!顔が熱い!

「そうでしたか」

瀬名さんは納得したように名刺を手帳に挟み込んだ

「あの…何かあったんですか?」

聞きたかった事がようやく口から出た

さっき見た限り、一吹さんも仁さんもいた

いなかったのは三斗希君と潤君

何かあった?!

その時家の中から賑やかな声が聞こえてくる

「違うよ!潤!もっと玉ねぎは細かく!」

「いいじゃん!炒めたら縮むだろ?」

「野菜は全部おんなじ長さに切らないと火の通り具合にムラが出るんだよ!」

「みっちゃん細か過ぎ!」

「ショコラ目指すのにその妥協はダメだよ!」



…無事だ

いつもの2人だ

ほぉっと息を吐く

その様子を見ていた瀬名さんがふふっと笑った

「お母さんみたいですね」

お母さん…私が?

せめてお姉さん…

そう言いかけてまた熱くなる

いつか仁さんがプロポーズしてくれたら…私は三斗希君と潤君のお姉さんになるんだ

いつか…

そんな日は来るのかな

期待していいのかな…

いろんな気持ちが交差してきっと顔は百面相だ

「香月ちゃん!こっちはOKだよ」

そこに新たなイケメンが加わった

若くて爽やかそうで…うちの雑誌で特集組んだら人気出るだろうなぁ

でもどこかで見たような気がする

「あ、瑛希君!ありがとう!こちらはねレ・クランさんでお手伝いされてる一ノ瀬華恋さん」

瀬名さんが紹介してくれた

「どうも~警視庁特命2課の八千草瑛希です」

八千草さんは隙のない笑顔を向けてくれた

あっ!思い出した!

「エイッキーだ!」

私の一言で八千草さんは撃沈して地面に座り込み、瀬名さんは豪快に笑い出した

そうそう!

警視庁のイメージアップ作戦でエイッキーという戦隊物が広報から出て

素顔がわかった時のイケメンぶりに編集部の女の子達も騒いでいたっけ

あれって俳優さんじゃなくて、本当の刑事さんだったんだ…

「まさかここで言われるなんて…」

「だから言ったでしょ?英雄エイッキーは永遠に思い出の中に生きるって」

「消去して…」

エイッキー、八千草さんは大きく溜め息をついた

明日編集部で教えてあげようっと…

いや

「取材しちゃダメですか?」

つい言っちゃった



~つづく~
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Category - 愛しのショコラティエ

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