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夢恋城へ…ようこそ…

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すぐそばにある光~ケヴィン~8

Category - season2番外編
パーティーに付いていく度に思う

キース王子はモテる

そりゃそうだよな

世界一裕福な国の王子で、天才と言われる頭脳を持っていて、見た目も完璧

申し分のないパーフェクトな王子だ(性格は別にして…)

俺の時代はすっかり衰退しちまって、マフィアが暗躍している危ない国のイメージになっちまっている

それを立て直すのが俺の使命なんだけど

そんなんだから、俺への求婚はこんなキース王子のようなバーゲン会場みたいな状態には絶対ならない

これはヘンリー並みだな

うん

「キース様、お気に召したら一夜のお楽しみだけでも構いませんよ」

そんな事を言ってくる貴族の親父もいる

自分の娘をなんだと思ってんだ!

「そうですね…その時はそうさせて頂こう」

ふっと笑ってキース王子はかわしていく

はっきり断れないところが貴族社会の難しいところか…

ともあれ、代わる代わるダンスのパートナーは替わっていく

あからさまに胸の開いたドレスでグイグイと押し当ててくるどっかの貴族の姫もいる

必要以上に密着する年上の姫もいる

それらを笑顔で捌くのは王子の必須科目なんだろうか

それとも単なる女好きか

時には摘まみ食いとかするんかな

選り取り見取りだもんな

男だし…

そういう時って執事はどうすればいいんだろう

黙って夜のしとねとやらを用意してやる物なのか

そして何事もなかったように朝、給仕をするのか?

リュークはどうしていたんだろう

アレックに聞いておくべきだった…

そんな事を考えながらパーティー会場の隅でキース王子を目で追っていたら、そっと声を掛けられた

ミッシェル城の執事ゼンだ

最初に見たときはマジでビックリした

ゼンもタイムスリップしてきたのかと思ったんだ

それ程、俺の時代のゼンと瓜二つだった

こいつもゼンの爺ちゃんって事かと納得するまでにちょっと時間がかかった

今は執事のリュークの大先輩って事だから大人しく従おう

「どうかしましたか?」

柔らかい口調で聞いてくれた

この際聞いておくか…

俺は意を決してゼンに聞いてみた

キース王子が女性を気に入って会場を抜け出したら、俺はどうするべきなのか

って…

一瞬ゼンは動きを止めたが、小さく笑みを返して来た

「リュークさんは、キース様がどこかの姫君を連れ込む心配をされているのですか?」

そんなの…わかんないし

「キース様がそのような事をなさらないのを一番ご存知でしょう?」

…そうなのか?

だってお爺さまの艶聞は結構伝説になって後世に残ってるからなぁ

「キース様の心には瑠璃様がいらっしゃいます。もう無茶はされないと思いますが」

そう…かなぁ

俺はまた会場に戻っていくゼンの後ろ姿を見送りながら首を傾げていた

そばで見ていて2人の心がかみ合っていないと思っているのは俺だけだろうか

瑠璃様の足を治したくないキース王子

隠れてリハビリして城を出て行こうと思っている瑠璃様

求婚をされまくるとわかっていて一人でパーティーに出掛けるキース王子と

それを黙って見送る瑠璃様

お互いどう思っているのか全然わからねぇ!

本当にこの2人は幸せになれるのか

結果がわかってるくせにイライラする!

本物のリュークはどう思っていたんだろう

元の時代に帰ったら聞いてみたいな…

リューク…

瑠璃様を幸せにできるのはキース王子より自分だって

思わなかったか?



~つづく~
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