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夢恋城へ…ようこそ…

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ヤコフの回遊録~part7~

Category - 番外編
そのまま俺達を乗せた高級リムジンはドレスヴァン城の重厚な門扉をくぐった

いいのか?

いくらウィル王子が言葉添えをしたとはいえ、国交の無い国の王子である俺を城内に入れるなど有り得ない事ではないか

何か裏があるんじゃないかとセルゲイも訝しんでいる様子だ

ただ、派手な女に腕を絡ませられているので格好はついていない

「それだけウィルへの信頼が大きいと言う事だ。そして何かあった時は俺自身が責任を取る。国同士の信頼とはそれだけの覚悟の上に成り立っている。違うか?」

ジョシュア王子はそう言ってさっさと城内に入っていく

「…異論はない」

そう言うしかあるまい

それだけの威厳が奴にはあった

俺の返事に満足したのか、ジョシュア王子は振り返らずつき進んだ

「いいのか?」

セルゲイは俺に呟いた

それはアイツにとっても自問自答だったのかもしれない

俺はいつかサンクト=シアベルをこの巨大な6カ国に仲間入りさせたい

それには国を統一し、財力をつけ、6カ国に肩を並べられるようにすることが目標だった

だがそれだけではない

リアルタイムで国を治める者同士の信頼関係が必要なんだ

国交の無い、どこの馬の骨かわからない他国の王子を、言葉1つで任せると言い、わかったと言う信頼関係をこれから俺は作っていかなくてはならないんだ

俺はこれからの責務に身震いをした

「ヤッホー󾠔着いたね~ヤコフっち!」





ヤコフっち?

俺は耳を疑った

未だかつて俺をそう呼んだ奴がいたか?

いや

いない

いたとしたら

銃殺だ






ドレスヴァン城の入り口でロベルト王子が満面の笑みで手を振っていた



~つづく~
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