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夢恋城へ…ようこそ…

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Sillago aiment une bulle de champagne~リバティ国王~

年は取りたくない…と言ってもまだ40代だが

体調を崩して執務を息子キースに任せて今は王宮の奥で静養している

別荘でゆっくりとの声もあったが私の意見を聞きたい事案もあるだろう

まだまだキースに全権を任す訳にはいかん!

と威厳を保って言ってはみたが…

実はまだ公務があるから城に残らなくてはならない王妃と離れるのが辛い…なんて言えるものか

アレックにはバレているようだがな

「シェリルは何をしている?」

まだ今日一度も顔を出さない妻の事をアレックに聞いてみる

小声で…な

「はい。本日の王妃様は執務室にて選考会をなさっておいでです」

私の為の薬を用意しながらアレックは淡々と告げる

選考会?何のだ?

「国王様が休まれている間はキース様が代行でご公務を回られていらっしゃいますが、当然でございますがファーストレディはご同行ございません」

それはそうだろう

キースは独身だ

まだ決まった相手もいない

そこそこ適当に遊んでいるようだが…

「ですからそのファーストレディ候補の写真が山積みになりまして」

次期王妃候補か…

もうそんな年頃なんだな

あのやんちゃ坊主が…

「王妃様は写真をご覧になりながら『この容姿では王家に向きません!』『背が低すぎるわ!キースと釣り合わないじゃないの!』『この一族は全員肥満ではありませんか!その遺伝子をアルフォード家に入れるつもりですか!』などと選考に余念がございません」

……

……

…目に浮かぶ光景だ

母親にとって息子は夫以上の愛情を捧ぐものらしいからな

中身がわからない以上容姿ではねるしかあるまい

「ちなみにキャサリン様のご縁談も来ておりますが」

「何!?どこのどいつだっ!キャシーはまだ15だぞ!そんな不届き者は取り潰してしま…っ!ゴホッ!ゴホッ!」

咽せる私にアレックは呆れながら背中をさすった

「キャサリン様の事となると王妃様以上でございますな」

しかたないだろう!愛娘だぞ!世界一可愛い娘だぞ!誰がくれてやるものか!

私はアレックから薬を受け取って口に含んだ

…苦い





いつかキャサリンを手放す日も来るのだな…

そう思ったら頭がぼんやりしてきた

薬のせいなのか、キャシーの花嫁姿を想像してなのかわからない

王妃もキースの花嫁候補に難癖をつけては現実逃避しているのかもしれない

まだまだ…先の事だ

まだまだ…






いつしか眠りについた私の枕元に王妃もキースもキャシーも集まって来たようだ

「まぁ!アレックはお父様の具合が悪くなったのは私の縁談のせいだと言うの?」

「それなら父上が心配される事はないぞ。キャシーの相手は俺が先に見定めてやるからな」

「お兄様も全部握り潰す気ですわね」

「潰したりはしねぇぞ!じっくり見定めてやるだけだ」

「お兄様に睨まれたらみんな逃げ出してしまうわ!5カ国の王子様以外はね」

「…っ!あいつらはもっとダメだからな!」

…うるさい

こいつらは私が病気だとわかっておるのか?

だがキースの言葉は間違いなく私の心の声だ

私的な所まで代行させていたようだ

「2人共静かになさい!お父様が目を覚まされるでしょ!」

いや…シェリル

君の声が一番大きいが…

「母上の方が…」

キースはそこで言葉を切った

さすがにそこまで私の代行はできないか

「いつかあなた達にも赤い糸で結ばれた人が現れます。心配いらないわ」

そうだぞ

私とシェリルのように

あの日…

『ふと思いついた感じのシャンパンの気泡のような口づけが好き』

とある国の詩を口ずさんだ君に初めてキスをしたのはこのリバティ城のバルコニーだったか

あの日からずっと続いて、なおもつむぎ続ける赤い糸の間におまえ達がいるんだ

そこからおまえ達の赤い糸を手繰り寄せればいい

焦らなくていいからな…

特にキャシーは…



「なんか父上が笑われたような…」

「きっと私達が結婚した時の事を思い出されているのよ」

…もっと前なんだが

それを言うと君は照れるだろうな

「だとしたら俺達は邪魔だな」

キースは気を遣ったのかキャシーを連れて出て行った

一人前に気を遣えるんだな

ふん…生意気な

ふっと…手が暖かくなった

シェリルが手を握っていた

目を…開けてみようか

そう思った途端に今度は唇に柔らかいものが触れた

ふっ…

Sillago aiment une bulle de champagne…

シャンパンの泡のようなキスだな…





もう少し寝たふりを許してくれるか

何よりの良薬だから…


󾀼END󾀼

Category - 番外編☆国王編☆

6 Comments

chika  

そうそう!アリーセだ!ありがとうございます!

天然で明るいジョシュママね~ヽ(^0^)ノ

これで書けます!

2014/12/03 (Wed) 01:07 | REPLY |   

K  

アリーセ王妃だよ(* ̄∇ ̄)ノ

公式に両方の名前が出揃っているからね

覚えてますとも(*^^*)

アリーセとクラウスこの二人思ってよりもラブラブで衝撃的だったからね♪♪♪

2014/12/02 (Tue) 22:44 | REPLY |   

chika  

ど忘れ!誰か覚えてるかな

国王様ストーリーを考えるのに

ドレスヴァンの王妃様、ジョシュアのお母様の名前をど忘れしてしまいました

唯一両親の名前がストーリー上に出てくるのはジョシュアだけなのね

国王様はクラウスなの

王妃様なんだっけ( ̄○ ̄)

ジョシュアのストーリーの中で両親が名前で呼び合っているから、お前も俺をジョシュアと呼べと初めて呼び捨てを許可した回なのよ

続編かな?

覚えてる人がいたら教えてください!

2014/12/02 (Tue) 17:50 | REPLY |   

ハル  

とても素敵なお話です。
心があったかくなるようなお二人の秘密の思い出なんでしょうね。
王妃様の目線?視点からのストーリーも見てみたくなってしまいそうです。

2014/12/02 (Tue) 00:55 | REPLY |   

chika  

私もこんなに早く書くと思ってなかったです(笑)

久しぶりに本棚で見つけた俵万智の『チョコレート革命』って言う本

そこにあったのがシャンパンのキスでした

そこから生まれたお話です

他にもいくつかいいのを見つけたので追々引用してみたと思ってます( ´艸`)

2014/12/01 (Mon) 20:53 | REPLY |   

怠けもの  

こんばんは(^ ^)
国王さま番外編、ありがとうございます。
いつかは配信してくれたらいいな、と思っていましたが、こんなに早く配信されるとは思っていませんでした。
国王夫妻の弱愛ぷりが面白かったです。
久しぶりに出て来たシェリル様・・・インパクトあるセリフ・・・さすがです(^o^;)

2014/12/01 (Mon) 20:33 | REPLY |   

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