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危険な甘いショコラ~ショコラティエ×特捜~part21

目一杯…

これでもかっていうくらい自己嫌悪…

なんであんなに仁さんの前で、しかも一吹さんも三斗希君も潤君もいるところで泣いちゃったんだろう

仁さんを責めてるんじゃなくて自己嫌悪で悔しくて泣けてきたのに

きっと仁さんを責めてるように聞こえちゃったよね…

私がもっと余裕のある大人の女だったらこんな事ないのに

一吹さんが気を遣って仁さんと2人で出掛けさせてくれた

つい何時間か前だったら小躍りする位嬉しい事なのに

無言のままの車内が息苦しい

仁さん…怒ってる?
それとも呆れてる?

「ごめんなさい…」

たまらず言葉が出た

「私がもっと仁さんを信じなきゃダメですよね…」

ただの相合い傘ぐらいで…

「お前は俺を疑ったわけじゃないだろう」

浮気だなんてこれっぽっちも思ってない

「なら謝る必要はない」

仁さんらしい言葉がポンと輪切りにされて膝の上に落ちてきた

そう言われたらもう何も言えない

私はその言葉の切れ端をギュッと胸に抱え込んだ

ホテルまでの距離が凄く長く感じた

途中で警視庁の前を通って…

何階だっけ…瀬名さん達の部屋は

もう帰れたのかな

今日の宿直誰だって言ってたっけ

ふと見上げた時に仁さんがチラッと私を見た気がした

「あの…野村さんは無実でした。野村さんが持ち帰った袋はちゃんと他の警察官のお家にあったそうです」

「そうか」

仁さんは一言言ってまた前を見た

それっきりまた会話が途絶えてしまった

チェックインを済ませると仁さんはロビーの案内を見た

「ここのレストランは美味いと評判だ。結局夕飯食っていないだろ」

確かに仁さんの麻婆豆腐は食べ損ねちゃった

けれど食事をしていない事を忘れていた

「…仁さんの麻婆豆腐食べたかったな…」

ぽつりと言葉を吐き出すと仁さんは目を丸くしてから苦笑した

「また今度作ってやる」

また今度…

些細な次の約束が嬉しかった

そっと仁さんの手が差し伸べられた気がして、

ううん

私が手を繋ぎたくって手を伸ばした

その時

「あら?レ・クランの葵井さんじゃないですか?」

そんな声が聞こえた


~つづく~


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Category - 愛しのショコラティエ

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