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夢恋城へ…ようこそ…

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2人だけのHAPPY NEW YEAR~キース~

Category - 番外編
もし私がシャルルに留学しなかったら…

もし、あの日あの場所に行かなかったら

私は彼と出逢うことはなかった

そして平凡な女子大生は無事に留学を終えて日本に帰って

きっと今頃就活に追われてた

そして内定が出て喜んでいるのか、見つからなくて焦っているのか

その日常をつかの間忘れようとクリスマスやお正月を恋人や女友達と過ごしていただろう

それが圧倒的多数の人生

私ももれなくその中の多数の中の1人として生きていく筈だった

なのにね…



「瑠璃様!新年の国民へのスピーチの時にお召しになるドレスはどれになさいますか?」

「ドレスがお決まりになられたらティアラとネックレスもお選びください」

「瑠璃様!当日雪かもしれません!ドレス以外にスーツもご用意しますね!」

「このドレスってこの前ミッシェル城に行かれた時のと似てますわね!同じ物と思われては王家の恥です!このデザインは排除いたしましょう!」

私の日常は非日常…

私は神様の悪戯なのか気まぐれだったのか

リバティと言う大きな大きな国の王子様に嫁いでしまった

世間ではシンデレラストーリーだとはやし立てるけれど…

時々今の自分と、違う運命の道を行っていただろう自分を冷静に比べてしまっている

どっちが幸せだったんだろう…

それでも私は精一杯の笑顔でメイドさん達に指示をして準備を進めた

ようやく衣装が決まって

私は部屋に戻った

あら…

彼がいない

きっと私がいないと言って不機嫌でいるだろうと思ったんだけど…

「リンちゃん、キース様は?」

私付きのメイドのリンちゃんを振り返る

リンちゃんはまん丸い顔を目一杯笑顔で満たしながら

「執務室でお仕事でしゅよ」

と言った

キースが執務室にいればリンちゃんはご満喫なのだ

これがどこかの女性に会いに行っていようものならリュークさん曰わく《メイドにあるまじき形相》でキースを睨み付けているらしい

それだけ私を思ってくれているから嬉しいんだけど

見知らぬ国で生活しなきゃいけなくなった私にはとっても心強い味方です

私はキースの執務室を覗いて見た

彼は立ち上がったままスマートフォンで話しをしていた

なんだか難しそうな顔をして…でもちゃんと言いたいことは言っている

「これ以上譲歩するつもりはない!あとはお前が国王様と協議しろ!」

お相手はどこかの王子様ね

口調からすると…ロベルト様かしら

キースは私の姿を見つけるとなぜかクッと口角をあげた

そして近づくと私の手を取ってグイッと引き寄せた

そしてそのまま壁に押し付けられた

「…っ!」

「……」

キースはそっと私の唇に指を当てた

慌てて口を押さえる

そんな私の腰をキースは抱き寄せた

「この件に関して俺は自国の国王から一任されている。だから王子の言葉と思うな!国王代理としてお前とお前の所の国王様に意見を述べているんだ!それを踏まえてもう一度考えて来い!」

なにやら厳しいお話…

キースは日に日に国王代理という仕事が増えていっている

それは近い将来正式に国王の座に着くという事…

まだ20代で早すぎる気はするんだけれど

キースには溢れて有り余る才覚があると国王様は早くから引退を決めていらした

その日が近づいてきている…

まだプリンセスになって間もないのに、もう目の前に王妃の座が待っている

平凡な私がどんどん遠ざかる…

そんな不安が顔に表れたのか

キースは優しく髪を撫でてくれた

…テレビ電話じゃなくて良かった

「俺には7億の国民と1人の女を守る義務がある。こんな所で妥協してらんねぇんだよ」

7億の国民と1人の女…

それはリバティ国民と私の事…?

そう思ったら顔が熱くなる

私を今抱き寄せてる人は私個人だけじゃなくて、大きな大きな物を背負って歩いて行くんだな…

そのために寝る間も惜しんでお仕事している

このとてつもなく大きな責任を生まれながらに背負ってきたこの人を私は支えていけるのかしら

電話の向こうでやっぱりロベルト様の声がする

一生懸命説明しているのを聞きながら、キースは私の首筋に顔をうずめた

「…キー…!」

言いかけてまた口を閉ざした

それが面白いのかキースは音を立てないように首筋に唇を這わせてきた

逃げれないようにしっかりと腰を抱かれている

私は唇の感触を肩をすぼめて耐えるしかない

受話器の向こうではロベルト様の必死な声がする

それを聞きながら私は…

「だからお前の言ってる事には化学的根拠がない!数値化したデータをキチンと出せと言ってるだろうが」

言いながらキースは服の上から私の胸に唇を寄せた

逃れられない体勢が胸をドキドキさせる

いつしか腰を抱いていた手は私の肩をなぞりながら肌を露わにしていく

キースったら!

執務室!リュークさんが来たら…!

焦る私の事は全く気にしないかのようにキースの手はなまめかしく私の体の線をなぞっていく

ダメ…声が出ちゃう

「わかった…年明けまで待ってやる。その間にみっちり詰めて来いよ!はぁ?お前の年越しの休暇旅行だぁ?知るか!アルに泣きつけ!」

ロベルト様はまだ何か言っていたけれどキースはもう電話を切っていた

「ふん…これで年明けまで時間が稼げたな」

キースはニヤリと笑うと私のはだけかけた肩をそっと撫でた

「明日の朝から出かけるぞ」

「と、唐突になに?」

「お前と2人きりでゆっくり過ごしたい。リュークに言って秘境の湯とかいうのに行くぞ」

「え…国民の方々へのご挨拶は?」

「んなもん昼からだろ?朝までに帰ってくれば間に合う」

キースは何でもないかのように言って私の唇を指でなぞった

「…今年の最後も来年の最初もお前を抱いて迎えたい…」

甘い声が体を震わしていく

「それに…俺が新しい年の初めに声を聞きたいのはお前だ。今年もよろしくと言いたいのはお前だけだ…国民よりもな…」

そんな事言われたら…

「もちろん今夜も…抱きたい…」

かすれた甘い声に私は彼の胸に全てを投げ出した




広いベッドで今夜も夢中で求め合う…

お互いが溶けて1つになってしまう程に…

我を忘れて名前を呼ぶの

神様、ごめんなさい

悪戯や気まぐれなんかじゃない

あなたはちゃんと私に世界一愛してくれる人を巡り合わせてくれたのですね

本当なら出逢うことない遠くの国で生まれ育ったのに

奇跡のように赤い糸を結んでくれた

私はずっとこの出逢いを大切に

次の世代につなげていく

こんなに愛されたプリンセスとして語り継がれるように…

いつしか抱かれながら年を越すことが2人だけの暗黙の約束になった

決して表に出ない私達だけの約束

それが何歳まで続いたかは…秘密です



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Category - 番外編

2 Comments

chika  

やっぱり基本はキースなのよねぇ(笑)

あの性格の悪さが癖になって んふ( ´艸`)

みんな忘れてないわよ~

今年もよろしくですヾ(≧∇≦)

どんどん皆さんコメントしてね~

2015/01/02 (Fri) 19:59 | REPLY |   

carine  

こちらにコメには初めてお邪魔します

新年明けましておめでとうございます。
素敵な一年になるといいですね。
そして早々にキース様のお話、ありがとうございます(^^)
chika様のお城には他にもたくさん素敵な方がいるので、王子様方は久しぶりの登場のような気がしますね。

今年も毎日楽しみにお邪魔したいと思います。
無理のないペースで城主様ワールドを爆発させてください!

2015/01/02 (Fri) 16:11 | REPLY |   

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