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危険な甘いショコラ~ショコラティエ×特捜~part27

数日後、編集作業をPCに向かって格闘していた私に電話が入った

ディスプレイを見ると一吹さんだった

「華恋ちゃん、仕事終わりそう?」

「はい!もうすぐ片付きそうです」

「じゃあ、ちょっと付き合って欲しいんだ。迎えに行くよ」

何だろう?

ちょっと疑問に思ったけど、今は定時に終われるように集中する事にした

なんとか終わらせて一吹さんと合流して向かったのはとあるホテルのロビーだった

そこには…

「華恋~逢いたかったよ~󾠔」

「ひさしぶりだなレディ」

「レオンさん!ディーノさん!」

ひさしぶりに会えたレオンさんとディーノさんは何にも変わっていなくって

レオンさんとは派手にハグしあった

ディーノさんも私に手を伸ばしてきたが素早く一吹さんに阻止された

「お前はイタリア人の通常の挨拶を邪魔するのか」

「ここは日本だから…それに仁の兄としてはレオンまでが境界線かな」

微妙…

「華恋ちゃんが俺の恋人だったらレオンもアウトだけど」

「ミーの立場は《壁っぷち》なんだね」

惜しい…壁じゃなくて崖です

相変わらずの2人に相変わらずの突っ込みを入れるのが挨拶代わりになった

「仁がMOFに出るって聞いて飛んで来たんだよ」

早っ…

もうそんな噂になってるの?

私がキョトンとしているとディーノさんが呆れたように私の顔を覗き込んだ

「レディはよくわかってないようだな」

なにが?

首を傾げる私にレオンさんも小さく肩をすくめた

「仁はついこの前まではジャパンの中のたった1つのショコラ店のショコラティエだったでしょ」

そう、ですね

「それがレ・クランが名前を知られるようになって、JCCからコンテストの資格を貰った途端に優勝して」

うん。そうでした

「イタリアじゃ一応有名なディーノにも勝った」

一応じゃないですよ

だってディーノさんって世界で3本の指に入る超有名ショコラティエじゃないですか

あのコンテストは異例だっただけで…

「でもあのディーノに勝ったんだ。ショコラティエとしたら迷惑な事だよ」

えっと…迷惑じゃなくて名誉です

「つまり…仁の存在を疎ましく思う連中がいてもおかしくないって事だ」

え…?

「今までコンテストの常連だった人間でも仁が参加する事で1人あぶれるわけだ。わかったか?レディ」

……

……

それは…

「華恋ちゃん…」

一吹さんがそっと私の肩に手を置いた

「レ・クランの紙袋が犯罪に使われた事も無関係じゃないかもしれない」

紙袋…そんなの…

「関係あるかないかはまだわからないけど、何事も無く終わって欲しいと願うしかないんだ」

だから一吹さん、仁さんがコンテストに出るのを渋ったんですか?

「う~ん…それもあるし、まだ仁には早いと思った」

「今の仁には勢いがあるから、数年に1度しか開かれないコンテストに出ないのはもったいないってミーは言ったんだ」

よく似た2人の顔が私に向けられた

「だから俺達は仁が出場する限りあらゆる方向からサポートする。そのためにディーノとレオンに来てもらったんだよ」

「裏の裏の裏まで知ってるミー達がね」

「ショコラティエ以外の裏も見る必要があるだろう。そこは任せておけ」

なんか…大事になってきた

仁さんがMOFコンテストに出る事で嵐が巻き起こるって言うの?

今更ながら体が震えてきた


~つづく~





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Category - 愛しのショコラティエ

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