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危険な甘いショコラ~ショコラティエ×特捜~part31

あの日から私に警護が付くようになった

職場では主に香月さんが、通勤の電車は警護がし難いからと刑事さんに車で送り迎えしてもらっちゃっている

「毎日毎日イケメンを取っ替え引っ替えで足に使うなんてアンタも立派になったわねぇ」

なんて優里に嫌みを言われたりする

優里みたいにイケメンSPに囲まれてるお姫様気分を堪能できる性格だったら楽しいんだろうけど…

「お疲れ様でした!異常ありませんでした。後はよろしくお願いします!」

今日もお迎えがついて会社を後にする

残業が少ない事が心苦しさを減らしてはくれるんだけど…

香月さんが車まで送ってくれて、今日の運転と朝まで警備の刑事さんに引き継ぐ

「ああ。まかせておけ。俺を…」

「『俺を誰だと思ってる』でしょ?はいはいジャイアン花井様ですよ」

「誰がジャイアンだ!」

ハンドルを握る花井さんの声を聞いて思わず笑っちゃいながらシートベルトを掛ける

発車すると香月さんが手を振ってくれるのが見えた

「今日はずっとデスクワークだったので肩が凝っちゃいました。香月さんも退屈だったかも」

私が言うと花井さんはふっと笑った

「君も現場向きのようだな」

「どちらかと言えばそうでしょうね」

「取材も聞き込みも一緒だ。転職するか?」

「運動神経の方に問題があるのでお断り致します…」

全速力で走って犯人を投げ飛ばすなんて無理!

「基準が瀬名なら間違ってるぞ....」

そういわれても、刑事さんの知り合いなんていないしなぁ

比べようがない

それに警察の上司なんてうちの編集長よりめんどくさそうだし

あ、でも桐沢さんだったらいいかあ

なんて呑気に考えていると、ふと空気が変わった

花井さんが何かのスイッチを押した

『はい。捜査2課、京橋です』

「花井だ。今から言う車番を調べてくれ」

『了解いたしました。いつでもどうぞ』

無駄のないやり取りで花井さんは車のメーカー名と車種とナンバーを伝えた

通話の向こうでカチャカチャとキーボードを叩く音がする

『申し上げます。その車番の所有者は、東京都在住の…』

挑みなく京橋さんの声が帰ってくる

「名前に聞き覚えは?」

私に聞かれて慌てて首を振った

「所有者と運転手が違う可能性はよくあることだしな」

花井さんは何でもないように言って、信号待ちの時に素早くスマホを自取りに変えて後ろの車を移した

そして転送…

早い!

「京橋、確認頼む」

『畏まりました。おそらく当たりでしょう』

「ん?なぜだ?」

『昨夜、警備にあたられていた天王寺さんからも3件の照会依頼がありました。今の車番はありませんが、所有者は同じです』

天王寺さん?

確かに昨日は天王寺さんに送って貰ったけど…

《人力舎は芸人と会社の取り分が6:4なんやて!吉本は1:9で会社が9持ってくんやって知ってたか?!えげつないわぁ~若手なんかギャラより劇場の駐車代金の方が高いねんて!赤字やん!芸人の世界は厳しいでぇ!》

って言う話をしてたんだけど…

いつの間にか周りの車のチェックをしてたんだろう

「1件に絞れない所が天王寺の詰めの甘さだな」

さすがジャイアン花井

全てにおいて上から目線だ…って香月さんが言ってた

「ちょっと寄り道するぞ!」

言うが早いか、花井さんは信号が青になるなり、急加速した

「うあっ…とっととと!」

カーブを曲がる時に重力で体が持っていかれる!

「やっぱり瀬名に似てるな」

ななな…何がでしょう!?

「きゃあ…と可愛く悲鳴を上げない所だな」

ほめ言葉じゃないですよね!

きゃきゃぁぁぁ~転ぶぅ~

「きゃあが棒読みだぞ」

無理だし!

手すりに捕まり体を支えると


目の前にラブホテルが現れた




~つづく~
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Category - 愛しのショコラティエ

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