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夢恋城へ…ようこそ…

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オリエンスの春日和~グレン~

Category - 番外編
私が5カ国のプリンセスと違うところ…

それは現役の女子大生なこと

グレン君と結婚して大学は辞めようと思ったんだけど、みんながちゃんと卒業しなさいって言ってくれたから

まぁ、国王様には

「次期王妃になろうという長男の嫁が大学中退なぞ許さん!」

って言われたんだけどね

プリンセスとしての公務って言ってもまだまだ王妃様が御健在だし、いろんな団体や協会の理事を務めていらっしゃる

それを私が引き継ぐのは10年早い…と思う

20年…かも

結婚したけど、普通の主婦と違って、掃除洗濯食事っていう家事全般はメイドさんがしてくれちゃう

だったらちゃんと大学出ちゃおう!

そう思って続ける事にしたんだけど…

「う~…」

うなり声しか出てこない

卒論に向けて資料を集めたり、まとめたりし始めたんだけど

まさかパソコンで躓くなんて…

私はユウお兄ちゃんが集めてくれたマニュアル本の上に突っ伏した

「なんだ、まだ起きてたのか」

カチャと音がして、扉の向こうからグレン君が顔を出した

「あ、お疲れ様」

グレン君はスーツのネクタイを緩めながら歩いてくる

今まで議会だったんだよね

グレン君だって卒論にかからなきゃいけない時期なのに、王子としての公務はしっかりこなしている

「予算が通るまではかかりっきりになっちまうよな…卒論は後回しだ」

脱いだスーツを受け取ってハンガーに掛ける

せめてこれぐらいは奥さんらしい?

自問自答して自分で納得しよう

ブラシでスーツの汚れを払う

「そんなのメイドにやらせればいいじゃん」

「だめ!私の数少ない奥さん業なんだから!」

「その割に一番最初にする事忘れてないか?」

「最初…あっ!」

私は慌ててグレン君のそばに駆け寄った

「…お帰りなさい」

「ん…ただいま」

背伸びしてグレン君の唇に触れた

チュッと軽いリップ音が一気に顔を熱くする

これが一番奥さんらしい事…なんだ

「明日は忘れんなよ」

ポンポンと私の頭を叩いてグレン君はバスルームに消えていった

毎日、かぁ

にやけて頬を押さえる手

その左手の薬指にまだはめ慣れなくてくすぐったいような指輪の感触が無性に愛おしかった




「で?」

「だからね、この辺りがイマイチまとまらないのよ」

私の拙い卒論の原稿をグレン君は覗き込んでくる

洗いたてのシャンプーの香りが心臓をドキドキさせる

「これさぁ、グラフが解りづらくないか?」

「そう言われても…どうすればいいのかわかんないもん」

「だからさ、この棒グラフと、こっちのデータの折れ線グラフを合体させたら比較しやすいだろ」

「グラフの合体?そんな事できるの?!」

「…できるだろ、普通」

「普通、なの?」

「…プリンセス修行にパソコン操作、入れた方がよかったか?」

「…まだ間に合うかな」

「さぁ~…」

グレン君は少し笑いながらあっという間に棒グラフと折れ線グラフが重なったものに作り変えてくれた

「すごーい!さすがグレン君!」

私は大きく拍手した

やっぱりグレン君は凄い

本当だったらグレン君の方が年下だから卒業も後なのに、私と一緒に卒業したいって1つ飛び級したのだ

つくづく頭の作りが違うんだなぁって思う

「さっきのパソコン授業の件は却下な」

「えぇ~ダメなの?」

「俺が教えてやるから」

「グレン君忙しいでしょ?いいよ、ユウお兄ちゃんに…」

「ダメだ!」

食い気味に却下された

いまだにユウお兄ちゃんの事となるとすぐに嫉妬する

もう私達結婚したのにね

あ、でも言われたわ

『結婚はゴールじゃなくてスタートよ。障害物競争のね』

ってお義母様に…

意味深よね~

「だから、このやり方はさ」

グレン君はカーソルを操作する私の手に手を重ねた

「ここをクイックするだろ…」

もう…耳元で…

「これを選択して…」

ちょっ…わざと息を吹きかけてるでしょ!

「ここまで伸ばして…」

グレン君っ…手が…

「グラフの種類選んで…」

ダメ…!

そこはパソコンと関係ないっ…!やっ…

「…もう濡れてるぞ…」

誰のせいよ!

「な…パソコン教えてる間にこうなったらどうすんだよ…」

なるわけないでしょ!

誰がパソコン教えながら下着の中に手を入れるの!

「だから…ダメだ」

ばか…

グレン君以外にこんな事されて…

「濡れない…?」

当たり前でしょ…

あっ…ダメ…

擦っちゃ…




グレン君が私の名前を呼んで…

私は首を傾げて目を閉じた

もう…パソコンなんて…

グレン君の唇が私の唇に重なって

お互いの熱い舌が求め合って絡み合う

息が…乱れる

グレン君の手は私のナイトウェアを捲り上げて

感じる所を探すようにあちこちを弄る

「パソコンなんてさ…卒業したらいらないだろ…」

確かに全部秘書課の人が作ってくれるけど…

ん…うん…脱がせて…

「そしたらさ…もっと重要な仕事あるだろ…」

それって…

「後継ぎ作り…」

うん…わかってる

だから…ここじゃヤダ…

ベッドに連れて行って…

グレン君は服が乱れたままの私をベッドまで抱き上げて連れて行ってくれた

「…わかってるなら…」

でもまだだめだよ…卒業してから…

今、妊娠できないよ…

「わかってるよ…」

グレン君は王子様の中で一番年下だから、一杯背伸びしてきた

負けないように

肩を並べられるようにって

だから自分の子供は他の王子様の子供より年上でいさせたい

そう言ってた…

だから早く赤ちゃん…それも男の子が欲しい

その気持ちはよくわかるけど…

もう少し、グレン君と2人っきりの時間を楽しみたいの…

赤ちゃんいたら、きっとこんなにイチャイチャできないよ…

「それじゃなくてもアランがいるもんな…」

ちょっと笑いながらもグレン君の目は男の人の目だった

細い指が首筋を撫でる

ゾクゾクってしちゃう…

ゆっくりと私の胸を包んで…

私の反応を見るように揉んで…

先っぽを摘まんだ

「やん…っ!」

「…可愛過ぎだろ…」

それからゆっくり味わうように口に含んだ

自然によがる身体…

私を覆っていたものは何にも無くなった

「もう少し…独り占めするか…」

グレン君は優しく髪を撫でてくれた

「どっちみち息子ができたって譲る気はないけどさ…」

んもう…

ユウお兄ちゃんの次は自分の息子にヤキモチ妬くつもりかな

私は急に愛おしくなってグレン君をぎゅっと抱き締めた

「あん?挑発してんのか?それとも催促か?」

「…両方…」

「…いい覚悟だ」

グレン君は不敵に笑って…

ベッドサイドのチェストから小さな袋を取り出した

「…ちゃんとするから…安心しろ」

うん…

まだ…赤ちゃん呼ばないで…




グレン君は身体中にたくさんのキスをして

私を一杯翻弄してから

ゆっくりと私の中に沈み込んだ




「グレン兄ちゃん!ミラ!おはよー!」

翌朝、アラン君の声で起こされた

今日は日曜日で、大学休みだし…公務もお昼からだしって

グレン君と一杯愛し合って、崩れるように眠ったのはついさっきなんだけど…

「あ~っ!グレン兄ちゃん達、俺に内緒でチョコレート食べたなっ!」

アラン君はまだベッドの中にいる私達の上に飛び乗ってきた

「ああ?チョコレートだぁ…?」

眠気眼のグレン君が不機嫌そうに顔を出す

「だってチョコレートの袋、開いてるじゃん!3つも!」

チョコレートの袋…

3つ…

あっ!

そ、そ、それってコン…の袋?!

「そ、そうだよ!チョコレート食ったんだよ!」

明らかに動揺したグレン君が慌てて空のコン…の袋を掴み取った

「ずるーい!ずるいぞ!2人だけで!ユウ!ユウってばぁ!兄ちゃん達ずるいんだぞ!!」

きゃあ!アラン君!ユウお兄ちゃんを呼ばないで!

「どうされました?アラン様」

ユウお兄ちゃんの声がして、私は布団の中に潜り込んだ

恥ずかしい!めっちゃめちゃ恥ずかしいでしょ!これは!

アラン君は必死で訴えている

グレン君はどう言っていいのかわからずに口をパクパクさせている

「さようでございますか…3つも」

ユウお兄ちゃんの声が意味深に聞こえる

絶対わかってる!

「アラン様、あれはグレン様とミラ様用の大人用のチョコレートでございます。アラン様にはまだお早いですね」

早い!早すぎるわよ!!

「アラン様にはアラン様用のチョコレートをご用意致します。ダイニングの方へ参りましょう」

ユウお兄ちゃんは上手に言いくるめてアラン君を部屋から出してくれた

そして扉を閉める直前に声を掛けた

「グレン様、午後からのご公務は後日に変更となりました。ですからごゆっくりお休みくださいませ」

…なんか含み笑いが…気のせい?

「くれぐれもご自愛の程を…」

バタン…

扉が閉まって私達は茫然としていた

「ご自愛ってなんだよ!」

グレン君が扉に向かって怒ってみる

「3回もしちゃったから慎みなさいって事…かな」

おずおずと私が言うとグレン君はふん!と仰向けに寝転がった

「止めろ…とは言ってないよな」

ふと見るとグレン君は悪戯っ子のような顔で私に笑いかけた

「もう1つチョコレート、食う?」





あと何回春が巡って来たら、私はこの手に赤ちゃんを抱いているのかな…

それまでは2人っきりの時間を一緒に楽しもうね

グレン君…


もう少しだけ…ね


󾀼END󾀼


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Category - 番外編

4 Comments

chika  

3個を多いと言うか、少ないと言うか…割れそうですな(笑)

一番詳しそうなのは…ジャンさんでは…( ´艸`)

2015/02/14 (Sat) 00:00 | REPLY |   

yc  

ユウより、6カ国会議とかで集まってお茶してる場に…(笑)

兄ちゃんもユウも教えてくれないんだ!
皆は知ってるのか?
この間、兄ちゃん、3つも食べたんだぞ?

とかいって。

一番詳しいのはキースですかねぇ~♡



2015/02/13 (Fri) 12:49 | REPLY |   

chika  

『ユウ!これなぁに!』って持って行きませんように(笑)

アラン君がグレン君の年になった時に、グレン君の息子があおんなじ事してたら面白いよね(*⌒▽⌒*)

2015/02/13 (Fri) 06:04 | REPLY |   

yc  

アランくんが忍び込んで、大人のチョコレートの袋を開けませんように…(  ̄▽ ̄)
あと6,7年もすれば王子様教育で教わるかな?
そしたら、うぎゃー、俺なにやってんだ?!だよね♪

2015/02/13 (Fri) 03:04 | REPLY |   

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