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すぐそばにある光~ケヴィン~13

Category - season2番外編
楽しかった買い物を終えると、次に待っていたのは灼熱の地獄だった

その姿を見た時、同じ状況でもイヴァンなら吹き荒れるブリザードなのに、キース王子だと吹き上がるマグマなんだなって頭の片隅で思う冷静な俺がいた

そう…キース王子は玄関ホールに仁王立ちで立っていた

紛れもなく激怒して、背後に燃え盛る炎が見える

「…怒ってますね」

「…ですね」

瑠璃様とチラッとアイコンタクトを交わす

なぜ怒っているのか想像はつく

つくが、だからなんなんだって思う

俺は平然と瑠璃様の車椅子を押してキース王子の前に進んだ

「只今戻りました」

「…お前休みなんじゃなかったのか」

低く抑えた声が大きな怒りを物語っている

「はい。有給を消化するためにお休みを戴きまして、街に買い物に行ってきました」

当然の権利だ

俺は胸を張ってキース王子に微笑んだ

キース王子のこめかみがピクッと動いた

「お前が休もうが街へ行こうが知ったこっちゃねぇ!」

休みだったろって聞いたのは貴方ですけど?

口には出さないが俺は視線を外さなかった

「なぜお前が休みに瑠璃を連れて出掛けるんだ!」

「ちょうど買い物に行こうとしたタイミングが一緒でしたので」

別に嘘じゃない

いろいろ省略はしたが真実だ

「執事のお前がなぜ勝手に瑠璃を…っ」

「確かに俺は執事です。じゃあ瑠璃様はなんですか?」

「なんだと…っ?!」

「瑠璃様は執事の俺が連れまわしちゃいけない立場の方なんですか」

「何を言ってる!瑠璃は俺の…!」

「俺のなんです?」

意地が悪いかもしれないけど、俺はどうしても追求したかった

「俺が連れ歩いてヤキモチ妬くくらいならさっさと恋人だって公言したらいいじゃないですか!毎日毎日お妃選びのパーティーばっかり出掛けて!貴方のやってる事はただ瑠璃様を傷付けてるだけです!瑠璃様を生殺しにしてるだけです!」

「リュークっ!貴様…!」

キース王子が俺につかみかかる

俺は引くつもりは毛頭なかった

俺は執事のリュークじゃない!ケヴィンだ!

「やめてください!」

「おやめください!」

2つの声が重なった

声と同時に俺はアレックにタックルされていた

「お静まり下さい!…ケヴィン様!」

アレックの抑えた声が俺の耳元で響く

ケヴィンと言われて俺はぐっと息を飲み込んだ

「瑠璃…!お前…っ!」

キース王子には瑠璃様が抱きつくようにしがみついている

しがみついて…?

ん…?



瑠璃様は立ち上がってキース王子を止めていた



~つづく~



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Category - season2番外編

1 Comments

まひろ  

ケヴィン オトコマエ~(≧∇≦)b

2015/06/10 (Wed) 07:47 | REPLY |   

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