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夢恋城へ…ようこそ…

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すぐそばにある光~ケヴィン~23

Category - season2番外編
キース王子は派手好きだ

今更だけど

服装が派手とか、髪型が奇抜とかじゃなくて、行動が派手だ

わかってる

知ってる

もう一回言うけどさ 今更だよな

わかっていたけど目を疑った

ミッシェル城にリムジンで乗り付けると規制線の張られた向こうからパパラッチ達のカメラの閃光が一斉に瞬いた

今日はいつに増してパパラッチの数が多い

キース王子がお妃候補を1人に絞り込むだろうと噂が流れているからだ

そんな重要な日にエスコートされる姫はほぼお妃当確と思われる

当然の見解だ

だから余計にどの姫なのかとパパラッチ達はカメラを構えて待ち伏せている

執事としては車を裏口に停め、こっそり入城するのが当たり前だろう

なのに、なのにキース王子は正々堂々と正面に着けろと言う

「どうせ裏口に回ったところで、パパラッチがいることには変わらんだろ」

何でもないって顔をしてキース王子は簡単に言ってくれる

もうどうなったって知らねぇぞ!

俺は言われるまま正面につけた

大きなざわめきと共に雷かと思うくらいフラッシュが瞬いた

「リューク!車椅子担いでこい!」

はぁ!?

唖然とする俺を横目にキース王子は車から先に降りて瑠璃様を抱き上げた

「キ…キース様?!」

瑠璃様も一気に顔を赤くして抵抗した

「黙って抱かれろ!お前は俺にエスコートされる姫なんだぞ」

「だったら車椅子に乗せてください!」

「お前はこの俺に車椅子ごと担いで階段を登れって言うのか!」

「裏口があるでしょ!」

「なんで俺がコソコソしなきゃなんねぇんだよ!」

キース王子の揺るがないわがままに瑠璃様は諦めたようだ

「お前は俺が抱きかかえて行くだけの価値のある女なんだ。堂々としてろ!」

キース王子の言い分は最もだけど

わかるけど!

キース王子は軽々と瑠璃様を抱いてミッシェル城の長い階段を颯爽と歩いて行く

パパラッチのカメラのフラッシュがフル活動し始めた

瑠璃様は恥ずかしがって顔をキース王子の肩に埋めるしかない

顔が見えない事でパパラッチ達は余計にヒートアップしていく

テレビレポーターも抱き上げられているのが誰なのかわからずにお妃候補になっている貴族の姫の名前を連呼している

その喧騒の中、キース王子は堂々と階段を上がっていく

王族の衣装の下の筋肉を褒め称えるのはどこかもワイドショーのレポーターだろう

見目麗しい王子がドレスアップした姫を軽々と抱いていればそりゃあ画面映りはいいだろう

わかってやってるんだし!

その後ろで、特注サイズの重たい車椅子を背負って階段を歩く俺の存在はなんなんだよ!

リューク!

元の世界に戻ったら一緒に温泉に行こうぜ!

俺がマッサージしてやるよ!

本当、お前はよく耐えたなぁ…



ミッシェル城の階段が天空まで続くかと思った…


~つづく~
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