FC2ブログ

Welcome to my blog

夢恋城へ…ようこそ…

Article page

すぐそばにある光~ケヴィン~26

Category - season2番外編
一瞬、視界が真っ暗になった

地面が揺れている感覚…

倒れるっ…!と思った瞬間、後ろからガシッと腕を掴まれた

「お疲れでしょうが…もう少し頑張ってください」

柔らかながら、芯の通った声に我に帰った

ルイスだった

「あ…すいません」

俺は頭をブンブンと振った

疲れていないと言ったら嘘になるが

これは疲れからくる目眩とかじゃない気がする

けれどそれをルイスに説明できない

俺は謝って頭を下げた

そう言えば…

王子達がいないのにルイスがここにいていいのか?

慌てて周りを見回すとアラン王子を見守るように少し離れた場所にユウがいた

他の執事は…王子の所か

「もし王女サイドが何か力ずくで解決しようとしても、アルベルトさん達が王子様方の後方に控えていますので大丈夫ですよ」

そうか…

俺は何も考えずに瑠璃様のそばから離れなかった

ユウもアラン王子を守る方を優先したのだろう

なら、ルイスは…

「エドワード様はご自身の身の保守よりもキース様の大切な方をお守りする事を望まれると思いましたので、ここにいさせて頂きます」

エドワード王子と会話しなくとも意思の疎通だけで行動したのか

王子が王子なら執事も執事だ

ニッコリと微笑む姿に感動する

「ゼン様とアルベルトさんとジャンさんがいればそれだけでボディガード要らずなのに…」

笑いを含んだ声が背後でする

ユウがいつの間にか後ろにいた

「クロードさんは過保護にウィル様について行ってしまいましたね」

何かを含むようにユウは表面的に微笑んだ

「ルイスさんのようにリバティに恩を売っておいた方が得策でしょうに」

「エドワード様とキース様の間に恩の貸し借りはございませんよ」

ユウの言葉にルイスは怒る事なくニッコリと微笑む

「ユウさんの目には私が腹黒く見えますか?」

「いいえ。ちゃんと存じ上げておりますよ。ルイスさんが潔い程潔白なのを」

「少しは策略家に見えた方が執事としては貫禄が付きますでしょうか」

「ではクロードさんに貫禄がおありだと?」

「彼は黒く見えて案外白いのですよ。あなたよりは」

「お褒めに預かり恐縮です」

……

……

…怖ぇぇぇ…


俺は別の寒気を感じながら救いを求めるようにアラン王子を見つめた

さっきから一歩も動かず瑠璃様の前で足を広げて踏ん張っておられる

そのお姿を愛おしそうに見つめる瑠璃様と

にこやかな狐と狸の冷たい微笑み合いを交互に感じながら俺はさっきの目眩の意味を考えた

…元の時代に帰る日が近づいてる…

漠然とそう思えた

キース王子と瑠璃様が正式に結婚されたら…

俺の役目は終わる?



~つづく~
拍手とブログランキングの両方をポチッと押して頂けると嬉しいです󾬏


Category - season2番外編

0 Comments

Post a comment