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夢恋城へ…ようこそ…

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すぐそばにある光~ケヴィン~32

Category - season2番外編
記者発表の原稿書いたっけ…

アレックに添削してもらって

瑠璃様のドレスはチェック終わったんだよな

キース様のスーツは用意したし

あとは…

各国に婚約した報告を…

ミッシェル城には一番先に…

えっと…後は、後は…

「大丈夫ですか?」

頭がグルグル回る

「起きてください!ケヴィン様!ケヴィン様!」

う…んんっ

俺は体を動かそうとして体が鉛のように重くなっている事に気付いた

そりゃあ…あんなにこき使われたら体も悲鳴をあげるよな

指1本動かすのが辛い

「大丈夫ですか?!ケヴィン様!」

揺り動かされてようやく目を開けた

ジワッと体中に汗が滲み出ていた

「随分とうなされておいでですが…いかがされました?」

心配そうに顔を覗き込む姿が目の前にあった

「ああ…アレックか…もう朝かよ」

「は?」

目を擦る俺の前で首をかしげる

「アレックとは…私の祖父の名ですが?」

「あん?」

俺は目を擦る手を止めて、目の前の顔を見つめた

アレック…

アレックじゃ、ない…

似てるけど…

「…リューク…?」

「はい」

アレックは白髪で…

リュークは茶髪で…左目の下に泣きホクロ…

「リューク!?」

「は、はい」

俺は飛び起きた

慌てて自分の顔を触ってみる

さっきまでと感触が違う

部屋を見回すと、そこは本来の俺の部屋で

だったらあっちに鏡が有るはずで…

駆け寄って覗き込んだ鏡の中には茫然としている《ケヴィン》の姿があった

…戻った?

戻ったのか?!

「今日は何日だ?!いや、西暦何年だ?!」

「はぁ…」

訝し気に告げられた年月日は本来の俺のいる時代だった

「なんで…唐突なんだよ!」

そろそろとは思っていた

一瞬気が遠くなったりしていたから、近々戻るだろうと

けど、今から婚約発表して結婚式じゃねぇか!

まだまだ見届けたかったのに

ちゃんと最後まで見届けたかったのに

ちゃんと、キース王子にも瑠璃様にも、アレック、フレディにも別れの言葉を言いたかったのに…何でだよ!

「昨夜のパーティーでお疲れのご様子ですね…」

昨夜って…

オリバーが酔っ払ってジークと2人で面倒みたんだ

そこから一晩しか経っていないのか

俺は…数ヶ月、キース王子の元にいたはずなのに…

「本日は御公務の予定は入っておりません。ごゆっくりとお休みくださいませ」

リュークは労るように告げていつものように朝のお茶をセットしていく

「なぁ…リューク…」

「はい」

「キース王子、いや、お爺様の婚約発表の時のビデオってあるか?」

「はい。ございますよ。それはもうかなりの分量ですが」

嬉しそうにリュークは微笑む

俺がリュークだった間の記憶は本当のリュークには無いはずだ

だよな?

入れ替わってるんだから

「色々大変ではございましたが、今思えば嬉しい事ばかりでしたな」

…違うのか?

リュークはリュークとしてあの場にいたのか?

それがタイムパラドックなのか?

俺は婚約発表の会見と結婚式のビデオを全部持って来るようにリュークに頼んだ

せめて結末をこの目で見たい

瑠璃様の笑顔を…



~つづく~
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