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すぐそばにある光~ケヴィン~35

Category - season2番外編
リュークは不思議そうな顔をしながらビデオを早戻していく

「どこに戻ればよろしいのですか?」

「まだ舞台裏の頃だ。アレックとフレディがいただろ?」

「ケヴィン様は私の祖父やフレディ様をご存知でございますか?」

目を丸くして驚くリュークになんて説明していいやら

まさか3人で飲み明かしたとも言えねぇしなぁ

フレディの持ってたなんかの魚を干したやつ

マヨネーズ付けて食ったなぁ

アレックが王家の方がそんな物を召し上がるとは!とか言って嘆いていたけど美味いもんは美味いし

正直フォアグラとかキャビアとか飽きたしな

とか思い出している間にさっきの舞台裏の場面まで戻っていた

「ほら!ここだ!2人が何か喋ってるだろ?」

俺が指差す先ではキース王子がリュークに話している後ろで爺さん2人が何やら喋っている

そして時々カメラ目線で微笑んでいるような気がしたんだ

「拡大できるか?」

「かしこまりました」

リュークは画面を操作して2人にズームアップした

これで再生すれば2人の会話も最優先で拾って流してくれる

便利になったもんだぜ

リュークが操作を終えて再生ボタンを押すと

…懐かしい声が聞こえてきた

もう、会えない人達…

『のぉ…ありゃあ、リュークじゃな』

『リューク、でございますな』

フレディとアレックはキース王子の前で赤くなったり青くなったりしているリュークを見て呟いている

「…祖父達は何を言っているのでしょう?」

隣にいるリュークだけが首を傾げている

アレックとフレディは俺とリュークが再び入れ替わった事に気付いたんだ

『…行ってしまわれたか』

『現れた時も唐突でしたが、去られる時も唐突ですな』

『若の血筋っぽいのぉ』

ふぉっふぉと笑うフレディの姿に俺も口元が緩む

『キース様を正しい結婚に導く為の神様の御使いだったかもしれませんな』

『じゃあ、また危うくなったら現れてくれるかの?』

『またフレディ様は…』

『そしたらまた干物で1杯やれるじゃろ?』

『もう少し上品な物にしてくださいませ』

『喜んでおったぞ~ケヴィン様はのぉ』

隣でリュークが息を飲んで固まったのがわかった

そりゃあ…そうだろうさ

『戻ったら何をされてると思う?』

『このタイミングですから…この婚約発表会見をビデオで見てらっしゃるのでは?』

『そうじゃなぁ!結末を確認したいところじゃ!』

そう言うとフレディはカメラ目線でニカッと笑った

『見ておいでか?』

画面の向こうから話しかけてくる

『ケヴィン様の出番がないようによぉく若を見張っておくでな~』

『どうぞご心配なく』

アレックの優しい微笑みが俺に向けられる

『また一緒に飲もうぞな』

『最高級の干物をご用意致します』

『そこは普通のでいいんじゃて』

『せめて王家のプライドをですなぁ』

『スーパーの干物とスーパーのマヨネーズじゃ!』

『はいはい…』

俺はたまらず笑い出した

「ケヴィン様、これは一体…」

リュークが顔を強ばらせて俺を凝視していた

リュークに本当の事を伝えた方がいいのか?

俺は頭の後ろで手を組んで天井を見上げた


~つづく~
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Category - season2番外編

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