FC2ブログ

Welcome to my blog

夢恋城へ…ようこそ…

Article page

すぐそばにある光~ケヴィン~38

Category - season2番外編
キース王子単独の婚約発表から少し経ってから、瑠璃様同伴でのツーショット会見になったらしい

やっぱり足が治ってからって事かな

けれどリュークは首を振った

「まだこの時はリハビリ中でございました。ギリギリまで車椅子に座っておられ、カメラのある会見の場までキース様がさり気なく支えてながら歩かれました」

確かにキース王子はエスコートするようにしっかりと手を取っていた

仲むつまじく…と人は見るだろうが、事情を知っている方からみると痛々しい

だから会見も立ってのインタビューではなくて2人が並んで座って受けている

…手を繋いでいるのは余分な気がするけどな

って言うか、もう少し後にすりゃいいじゃねぇのか?

それか、王室の広報が撮ってテレビ局に渡せば足も写さず、気にせず、編集だって自由だ

急ぐ必要なんか…

「急ぐ必要はございました」

リュークは思い出すように、けれどきっぱりと言い切って遠くを見つめた

「当時エドワード様が王位を捨てて駆け落ちをなさっていました。キース様や他の王子様方は大変心配されておいででした」(※詳しくは第4章で)

そりゃそうだろう

次期国王の座を生まれながら約束されていた王子がその立場を放棄したんだからな

「これがロベルト様であれば一般社会への適応力の面で心配はございませんでしたが…」

昔っから自由だなぁ…

噂に聞けばオリバーなんて足元にも及ばないぐらいアグレッシブルな王子だったらしい

財布の中に公共交通機関のパスが入ってたって聞いた

田舎育ちの俺よりよっぽど庶民に馴染んでるよなぁ

「エドワード様は王子様方の中でも一番王子様らしい方でした」

「一番の無農薬温室育って事か」

俺が言うとリュークは困ったように小さく頷いた

まぁ執事の立場じゃ言えないよな

「どうやって一般社会で生活されるのか、どうやって収入を得られるのか、エドワード様がエドワード様を脱ぎ捨てて生きていけるのか」

それは誰もが思う事だろう

気づいていないのは恋に盲目となったエドワード王子本人だけだ

俺は直にこの目で見て会ったエドワード王子を思い出した

王弟陛下と呼ばれながら放蕩していたマックスさんとはまるで違う

純粋培養の100%王子

「キース様はエドワード様に戻って来て頂きたかったのです。決して無理強いではなく自主的に…そして自ら反対する王族会と戦って愛する女性と祝福される結婚をしていただきたかったのです」

そのための婚約会見?

リュークは大きく頷いた

そして2人の会見の続きを見るように促した


~つづく~
拍手とブログランキングの両方をポチッと押して頂けると嬉しいです󾬏


Category - season2番外編

0 Comments

Post a comment