FC2ブログ

Welcome to my blog

夢恋城へ…ようこそ…

Article page

6つの国の禁断ストーリー~グレン~

Category - 番外編
「なぁなぁユウ…グレン兄ちゃんとミラは喧嘩したのか?」

ディナーの間にアランがコソコソとユウに話しかけている

コソコソじゃない

聞こえてるって

「大人になると色々な事があるのですよ。アラン様も大人になったらお分かりになります」

ユウは平然と言いながらアランの空いた皿を引いていく

俺は黙々と千切ったパンを口に放り込んだ

チラッとミラを見るとやっぱり黙ったまま肉をやたら細かく切っていた

このままじゃマズいよな~

あれから油の切れたおもちゃみたいにギシギシした関係が続いている

ちゃんと話をしよう

うん…

言いづらいけど…

俺はちょっとだけ仕事に戻って、部屋に帰った

ミラは鏡の前で乾かしたての髪を梳いていた

その仕草が妙に色っぽく感じる

やっぱり…年上の男に抱かれたからか…

冷たい氷の手で心臓を握り潰されたみたいな感覚に陥る

クソっ…!

俺はギュッと唇を噛んだ

「…お帰りなさい」

ミラは鏡越しに小さく言った

ちょっと前までは

「グレン君!お帰りなさい!」

って飛びついて来たのにな

外見も内面もいろんな所が崩れて来てる

ノーブル様はわかっててあんな命令を出したのか?

これは試練なのか

俺はミラに近づいた

「あのさ…」

声を出してみたもののどうしていいのかわからない

「なぁに?」

俺を見上げる顔もほんの数日前と違ってる気がする

男が変われば女は着替える…

そんな言葉が頭の中に響く

誰だよ…ミラを抱いたのは

「ちゃんと、わだかまりを解きたいって思って…」

「わだかまり?」

「うん…全部話したほうがいいんじゃないかって」

そう…全て

相手が誰で

どう思ったのか

今どう思っているのか

全部綺麗に…

「それは必要ないんじゃないかな」

……え?

俺はミラの言葉に思考を止めた

「だって、何の得になるの?私…グレン君が誰と一晩過ごしたかって聞きたくないし…聞いたらずっと心に重石を乗せちゃうだけだもん」

「ミラは…ずっとモヤモヤしていていいのかよ」

「そんなのきっと…時がたてば薄れていくわ」

ミラがやたらと冷静だ

いつだって俺の言うことを優先してくれたり

フォローしてくれてたのに

…ひょっとして

相手の王子にそう吹き込まれたか

「言わない優しさだってある…」

ミラはそう言って目を伏せた

「…グレン君の相手の名前も聞きたくない」

なかった事にするのか?

そしてこのまま一生…!

俺は…

「だって、せっかく仲良くなったのに…」

俺は…

「私から見たって可愛いって思うし」

だから俺は…

「ノエル様なら仕方ないってやっと思えてきたのに!もし違うプリンセスだったら私…っ!」

だから!

「俺、やってない!」




自分で思っていたより大きな声が出て、一気に顔が熱くなった

ミラがきょとんと目を見開いている

そう…俺はやってない

「ノーブル様の命令だから…その、しなきゃいけないのはわかってた」

個人の問題じゃない

国家間の問題だって言われたし

「相手だってプリンセスとして覚悟を決めて来てるんだから…その、勤めはしなきゃいけないんだって、頭ではわかってた…けど!」

どんどん頭と顔が熱くなる

「…ダメなんだよ!ミラじゃないと俺…っ」

男として俺はいいのか?

まだこんなに若いのに

役にたたないなんて…っ!

努力はしたさ

一応裸になって抱き合ってもみた

キスもした

けど…

あの子が妹みたいにしか思えない

俺が守ってやるとかじゃなくて、等身大でいさせてやりたくて…

だから結局じゃれあって終わったって言うか…

反応しなかったつーか…


だから…だから、未遂で

それがノーブル様にわかったら何か処分があるかもしれない

俺も、あの子も…

そう思ったらなかなか言い出せなかった

「だけどあんたに嫌な思いさせたままずっと過ごして行きたくなかった…ノーブル様の罰よりミラが笑わなくなるほうが俺は…」

「…グレン君っ…!」

ミラが物凄い勢いで抱きついてきた

思わず後ろのソファに倒れ込んだ

「ごめんなさい!ごめんなさい!」

何を謝るんだよ…ひょっとしたらあんたもオリエンスの姫としてノーブル様に…

「私もなの!私も…されてない!」

…え?

俺は慌てて胸にしがみつくミラを見下ろした

「私も…黙ってた!お互い秘密にしようって約束したから…」

それは、相手の王子からか

「さすがにノーブル様でも部屋にカメラや盗聴器仕掛けて実際に成立したか確認はしないだろうって…念のために探査機でチェックはしたって」

…用意周到だな

とりあえずロベルトじゃないな

「だけど万が一の事があるから演技だけしろって言われて…」

演技だけ…

「下着もつけたままだったよ…シーツの中だからわからないって言ってくれた」

ミラを…大切に扱ってくれた

「グレン君が言ったのと同じ…バレたら何か罰がくだるかもしれない。だから秘密にしようって約束したの」

『万が一バレたとしてもお前は何も心配する事はない。俺が男として役立たずだったと笑っておけ』

そう言った…って

その言い方…ジョシュアか

ジョシュアだったのか

アイツなら…

本当にミラを大切にしてくれたんだろう

あの規則規律に人一倍厳しいジョシュアがノーブル様に背いた

…全身から力が抜けた

「ごめんなさい…グレン君みたいに打ち明ける勇気が持てなかった」

ミラはグスンと鼻を啜った

勇気を持って打ち明けてよかった

打ち明けなかったら一生黒い点が残ってた

俺はミラを力一杯抱き締めた

ミラも俺の背中に回した手に力を込めた

抱き合って抱き合って

お互いの唇を求め合った

すごい久しぶりな気がした

その夜、俺達は深く愛し合った



…ちゃんと役にたった

やっぱりミラじゃなきゃダメだって事だな

逆に

治まらなくて…大変だった


󾀼END󾀼

拍手とブログランキングの両方をポチッと押して頂けると嬉しいです󾬏


Category - 番外編

2 Comments

chika  

3日かけて書いたジョシュアが…消えたぁぁぁ!!

もうこのスマホ変える!!ちっくしょー(≧Д≦)

2015/06/16 (Tue) 20:52 | REPLY |   

ララぽん☆  

『未遂』その手がありましたね…

みんなでそうすればよかったのに…
ノンちゃんを皆で騙して皆で怒られる!
\(^o^)/

キースのとこが一番心配…
chikaさん、キースの所のお話もお願いします。

心配だ~ (^_^;)

2015/06/12 (Fri) 17:13 | REPLY |   

Post a comment