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6つの国の禁断ストーリー~エドワード~

Category - 番外編
あの日から何かが変わった

僕自身の事を言うなら…男として1歩進んだ

いや、それは語弊があるね

横に一歩…違う道の存在もあるんだって気づいた?

難しいな

僕が女性と肌を合わせたのはレイラだけだった

王子として、成人男性として教育を受ける実践教育もあったけれど僕は拒否した

教えられてどうこうなるものじゃないと思っていたからね

愛しあう者同士なら本能に委ねて自然に抱き合えるものだから…

それに感情を伴わない相手に何ができる?

ん~…手にキスしてダンスするくらい?一緒にお話ししてお食事するくらい?

それ以上何ができるのか僕のカテゴリーの中に存在しなかった

そんな事を口にしたらキースに笑われるし、ロベルトに天然記念物扱いされるんだろうけど…

だけど今回ノーブル様の命令でどうしても1人のプリンセスを選んで夜を共にしなきゃいけなくなった

「エドワード様の仰る《感情の伴わない相手》ではありませんよ。少なくとも好意を持って接していらっしゃいますでしょう?」

悩む僕にルイスはそう言ってくれた

だから余計に選びにくいでしょうけど…と気遣ってもくれた

そうなんだよ…感情じゃなくて愛情って言っておけばよかった

3日3晩悩んで僕はルーティアさんを選んだ

彼女なら

太陽の王子とヒマワリのお妃って言われてるアルタリアのプリンセスなら、笑顔で僕を受け入れてくれるんじゃないかって思ったんだ

…泣かれたらどう対応していいかわからないし

ルーティアさんはやっぱり微笑んでくれた

ちょっと引きつっていたけど…

誠心誠意込めておもてなしした

…僕なりに

満足してくれただろうか

まぁ僕の事はこの際いい

問題はレイラだ

あの日からずっともの憂い気だ

黙って外を見つめては時々溜め息をつく

誰を思っているの…

レイラがあの日から妙に綺麗に見えるのはなぜだろう

そしてそれは僕だけが思っていた事だと…

けれどそうじゃなかった

レイラは間違いなく女性らしくなった

そう大臣達が噂してるのを聞いてしまった

「近頃のレイラ様はお美しさに磨きがかかったようにお見受けするが」

「ああ、私も思っておりましたよ!元々お美しかったですが、何というか…色っぽくなられたと申しますか」

「エドワード様のお力でしょうなぁ」

「それは…下世話なお話しですよ」

「なにを言うか。ああ見えてエドワード様はテクニシャンなのではないかとお褒め申し上げておるのだぞ」

「ああ見えては余分でしょう」

…好き勝手な事を

僕が聞いていないと思って随分な言われようだ

けれど…

大臣達は知らない

ノーブル様の秘密のミッションを

レイラが綺麗になったと言うのならそれは…彼女を抱いた誰かの力だ

その名を聞くのが怖い

聞いてしまったら今後平然と会えない

会話もできない

もし国として助けを必要とされたら喜んで手を差し伸べなくちゃいけない

笑顔で…ね

できるだろうか…

それはロベルトも同じだろう

僕の名前を聞いて今まで通り「エドちゃ~ん!お茶飲みに来ちゃった♪」って来てくれないだろう

くれぐれもルーティアさんには黙っておくように言わなきゃ

大臣達が通り過ぎるのを待ってから僕は部屋に戻った

カーテンが風にそよいでいる

ベランダが開いているんだ

近づくとレースの向こうに佇むレイラの姿があった

憂いを帯びた横顔

伏せ目がちの瞳

濡れた唇から漏れる甘い吐息

…誰を思っているの…

僕はそっと、いや力一杯彼女を抱き締めた

「…エド?」

漏れる声すら色っぽいね

僕は突き動かされたようにレイラの唇を塞いだ

塞いで無理矢理中に割り込んだ

「…っ!」

いきなりだったからかレイラは逃れようと体を捩ったけれど…

ちょっと乱暴だったかもしれない

けれどきっといつもの僕より強引な誰かに抱かれて物思いに耽っていたんだって思ったら…止まらなかった

荒れ狂う嵐のように彼女の口の中を乱していく

いつしか逃れようとしていた腕は僕の背中に回された

腰を抱き寄せて貪るように唇を奪い

開いた隙間から素肌を撫でた

レイラは…背中にまわした腕を首に巻き付けた

…こんなに積極的になったんだね

言い知れない嫉妬の炎が燃え広がった

青い青い…怖い位に燃え盛る青い炎

僕はベランダだという事を忘れて彼女を求めた

「…っ!エド!やめて…!」

僕じゃダメなの?!

誰ならいいの…っ!

「エド…!」

僕を突き放すようにレイラが腕を突っ張った

「…無理しないで」

無理?

僕は無理なんか…

「貴方は貴方でいいから…誰でもないの…エドは…私のエドは…」

レイラの瞳が嵐の前の湖畔みたいに揺れた

「…貴方の乳母だった方が言われました。エドワード様はこの数日で男性の色気が出てきましたねって…仕事以外にも自信を持たれたようですねって…」

僕の乳母…

母以上にそばにいてくれた人…

「それは…他国のプリンセスを抱かれたからでしょう?」

それは…

「私はそれがどなたかは聞きません…けれど感謝したいと思います」

感謝?

レイラはそっと僕の頬を撫でた

それは乳母が子供の僕をあやした時に似ていた

「私では与えれなかった刺激を与えてくださった事…エドをより素敵にしてくださった事…妬くより感謝を…」

僕はレイラを抱きしめた

君は…君は僕を許すというの

レイラは自分の中の青い炎を自分で消したのか?

…負け

だね

僕は子供だ…

乳母がレイラに替わっただけで…

「君も綺麗により女らしくなったと大臣達が言っていたよ…それを僕は嫉妬の炎に変えてしまった…違うんだね」

レイラに教えられた

妬いても明るい未来はない

ならば感謝しよう

僕が与えられなかった魔法でレイラをステップアップさせてくれた王子に…

きっと今から抱くレイラは今までと違うだろう

そして僕も…



僕達はノーブル様の言いつけ通り相手の名前は伝えあわなかった

そして「お互いを許し」「互いの相手に感謝する」事に決めた

嫉妬は負しか生まない

だったら自分達の喜びに変えよう

それが僕達の結論だった




その夜…

見たことの無い妖艶な天使に僕は溺れた…


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Category - 番外編

4 Comments

chika  

キースを書かずして終われましょうか!

永久リバティ国民としては頑張りますよ~

2015/06/25 (Thu) 23:27 | REPLY |   

ララぽん  

エドちゃんところは、最終的には穏やかにおさまりましたね…

一番揉めるキースのところが、残ってしまいましたΣ( ̄□ ̄;)

Chikaさん、大丈夫ですかっ?

でも、ここが一番どうなったか知りたいんです!
お願いします!

2015/06/25 (Thu) 12:32 | REPLY |   

chika  

自分で蒔いた種ながら、どう解決しようか悩む(笑)

エドちゃんは正直に言っちゃいそうだけど、レイラさんは言えないよねぇ~

それをどうしようか…考えた末の「認め合う」という他国では無い解決方法になりました

グレン君が未遂だったのにエドちゃんが成立しちゃうとこがどうよって思ったけど、男だし…グレン君より大人だし…( ̄○ ̄)

さてさて…残り一番もめそうなキースです

どうしましょう!(≧Д≦)

2015/06/25 (Thu) 07:24 | REPLY |   

えみり  

ちかさん、すごい…!ちゃんとエドとレイラに相応しい着地ができているところに驚きましたし、納得!です。

2015/06/25 (Thu) 05:23 | REPLY |   

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