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すぐそばにある光~ケヴィン~40

Category - season2番外編
「ご結婚式まで御覧になりますか?」

リュークの言葉に俺は少し考えて首を振った

勿論見たいけど

今じゃない

俺が結婚する前に見たら、自分の結婚式に色々と影響が出るような気がしたんだ

キース王子はキース王子

俺は俺だ

結婚式が終わったらアイツとゆっくり見てみようと思う

「それがよろしゅうございますね」

「その時はまた隣で解説してくれよ」

そう言うとリュークは目を丸くしてから嬉しそうに返事を返した

それから数日後…

俺は色々と政策の事で聞きたい事があって別荘にいるキース前国王を訪ねていた

勿論おばあ様も大歓迎で迎えてくれた

…なんか変な感じだな

つい最近まで20代前半だった2人が70代になって目の前にいる

でも面影は全然あるし…

やっぱり

瑠璃様って可愛いんだな

俺が来る事に無邪気に喜び、何日も前から手作りの料理を準備してくれている

チーズ入りのハンバーグ

野菜がゴロゴロ入ったホワイトシチュー

焼きたてのくるみパンと取れたてのフルーツをいっぱい乗せたタルト

城の長ったらしい名前のコース料理より俺は何百倍もおばあ様の料理が好きだ

中でもリュークだった時に夜食だと言って作っておいてくれた牛スジカレー好きだったなぁ

牛スジなんて王家の人は食べないから賄いの材料の中から作ってくれたんだっけ

今日、俺が来るのに料理のリクエストを聞かれて俺はこのカレーを伝えたんだ

「牛スジ?なんだそれは」

案の定キース王子は首を傾げる

「ケヴィン様はいつそのような使用人の賄いを召し上がったのです?」

今回は同行しているリュークも目を丸くしている

「玉ねぎが大きくて、にんにくも食感がよくって大好きだったんです」

俺が言うとおばあ様が一番びっくりしている

「あれは私が作るだけで…今は誰も作らないでしょう?どこで食べたの?」

そう言いながら俺の前にカレーを出してくれた

これこれ!

なんだか懐かしい

「懐かしいですね」

リュークが目を細めた途端に

ぐぅ~っと腹の虫が鳴った

…俺じゃないぞ

リュークだ

「こ、これはっ!し、失礼致しました!」

「しょうがない奴だなぁ…許す!食え!」

キース前国王の言葉にリュークは真っ赤になって俯いた

なぁアレック…やっぱり同じ位の年になってもリュークはアレックになれなかったみたいだぜ

俺はこんなリュークが好きだけどな

キース前国王の許可を貰ってリュークも席につき、おばあ様のカレーを目の前に置いて貰った

「何年ぶりでしょうか…」

リュークは感極まって目を潤ませている

「言ってくれたらいつだって作りますよ」

おばあ様はにこにこしながらそう言うけど、リュークが言えるわけないじゃん

俺、わかってんだぜ

リュークは瑠璃様が好きだった

それは決して叶わない恋で…

だからずっと独身だったんだろう

聞いた事ないけどさ

…いつか聞いてやろう

そう思いながら牛スジカレーを頬張ると感覚はあっと言う間に50年前に戻ってしまう

「美味いなぁ!フレディも好きだったよな」

「はい!フレディ様も何回もおかわりされて…」

リュークがにこやかな顔を向けながら一瞬止まった

「なぜ、ケヴィン様がフレディ様をご存知なんですか?」

おっと…

顔をあげるとキース前国王もおばあ様も目を丸くして俺を見ていた


~つづく~





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Category - season2番外編

2 Comments

chika  

やっぱりさ、キースが知らないままなんてつまんないじゃん(笑)

予定変更しちゃいました( ´艸`)

2015/07/09 (Thu) 22:29 | REPLY |   

K  

おぉ(゜〇゜;)ここで打ち明けるのかな??

続きが楽しみだ(*´ω`*)

2015/07/08 (Wed) 12:10 | REPLY |   

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