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2課の彼女の恋~lovely kitchen~瀬名香月

ん~…

ちょっと体を伸ばす

足をピーン…

ササッとシーツが動く

心地いいサラサラの感触に包まれてる私の体は

ふわふわした倦怠感と微かに残る下腹部の違和感に満たされて…

「ふふふ…」

その理由を思い出すとついにやけてしまう

「…朝から百面相とは元気だな」

笑いを含んだ優しい声が頭の上から聞こえて

赤ちゃんをあやすみたいに指が髪を撫でていく

「へへ…おはようございます…」

シーツを被って目だけ出して声の主を見上げる

「ああ…おはよう」

この人は…なんて優しい目で見つめてくれるんだろう

こんな寝起きですっぴんで

きっと頭は妖怪アンテナが立っていて

きっと目やにだって付いてる

きっときっとぼや~っとした間の抜けた顔をしてるのに

世界一綺麗なものを見るみたいに私を見つめてる

「…征司さんって…面食いじゃないですよね」

「は?」

綺麗に整いすぎた顔がキョトンとする

「だって…私より女子力の高い綺麗なスタイルのいい女の人は星の数程いて、征司さんが声をかけたら凄い勝率だろうなぁって思うけど…」

「確かに生物学上、ヒト亜族ヒト属ヒト科のメス部門に属する生物は多数存在する」

…すご~く無機質に聞こえる

「だが俺にとって感情の伴う女と言うのは1人しかいない」

そう言ってから征司さんは少し考えた

「将来娘が生まれたら想像がつかない程感情は揺すぶられるだろうから…世界中で1人ではないな」

…真面目かって天王寺さん的なツッコミをしたい

「男として抱きたいと思う女はお前だけだ」

…撃沈

目の前でツッコミようがないほど真面目な顔がまた愛おしそうに私の髪を撫でた

「…幸せ…かも」

「かも?」

「ううん、幸せ…です」

「そうか」

征司さんはまた優しく微笑んで私の額に唇を当てた

体がふわん…と暖かくなる

顔のにやけが止まらない

「お前はもう少し寝ていろ…朝は俺が作る」

「え~それはダメです!女子として」

「昨日の夜はお前が作ってくれただろう?」

作ったのはパスタサラダですけど~

牡蛎のアヒージョと、具だくさんのドリアを作ってくれたのは征司さんで

それを私が作りましたと言い切る勇気はありません

「それより…目が覚めたらシャワーを浴びると言って眠ってしまったのは香月だぞ。いいのか?」

あっ!そうだった!

征司さんに目一杯甘やかされて、とろけるほど甘く抱かれて

腕枕で微睡んで…現在に至る

「シャワー浴びてきますっ!」

「ああ…後で俺も行く」

征司さんの言葉を背にバスルームへ飛び込んだ

勢いよくシャワーを浴びて

昨夜流れたであろう汗を落とす

それは同時に征司さんの痕跡を消してしまうようで、ちょっと寂しさを感じる

不意に

『俺も後で行く…』

と言った征司さんの声が頭の中でリプレイされる

ん?!

一緒にお風呂入るって事?

急に顔が熱くなる

初めてじゃないのに

あの鍛えられた均整の取れた体を見慣れていないわけじゃないのに

妙に照れてしまう

つい慌てて体を洗う

けれどもう遅くって…

私が手にしていたシャワーのノズルが頭の上から奪い取られる

「まだ泡が残っている」

背中に当てられるシャワーが妙に熱く感じてしまう

丁寧に流されて…

「…っ!」

ツーっと背中を指が滑って行く

ゾクゾクッと体中の神経が震えた

「ま、征司さん…」

「さっきの言葉を訂正したい…」

「なぁに?」

後ろから抱きしめられ、耳元で甘くてセクシーな声が囁かれる

「世界中で俺を欲情させれるのはお前だけだ」

言い回しがちょっと野性味を帯びてギュッと下腹部が中で渦を巻いた

「欲情…」

「それも寝起きでだ…どうしてくれる」

どうって…

向かい合ってお互いの瞳を覗き込む

シャワーの湯気が顔に斜をかける

濡れた髪が征司さんの色気を倍増させている

欲情しちゃうのは私の方…

「…責任取ります…」

征司さんの首に腕を回すとまた最上級の微笑みが私に向けられた

そして優しいキスから、欲情的なキスに…

征司さんの手が体中を熱くさせていく

私は初めて立ったまま…彼を受け入れた

必死で征司さんにしがみついて初めての快感に身を捩った

シャワーの音が私の声を消してくれて…

お互いに満足いくまで思いをぶつけ合った


のぼせそうになりながらダイニングテーブルに座ると、目の前に並べられた朝食は…

サラダがたっぷり添えられたエッグベネディクト

搾りたての生グレープフルーツジュース

…天国だ

「私はとんでもない当たりくじを引いたのかもしれない…」

そう呟くと

「それは俺の台詞なんだがな…」

気負いも何もなく告げられた言葉に私の一日はこのにやけた顔を引き締める努力から始まるのだった

でも、その努力は何の役にも立たなかった

「大変です!香月ちゃんの顔が大崩壊しています!」

朝一番の瑛希君の一言から怒濤の弄りが始まったのだから…

征司さんがこっそりつけたうなじのキスマークが見つかりませんように…


🍀END🍀
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Category - 2課の彼の恋(特捜24時)

2 Comments

chika  

是非本家も見て萌えて(≧∇≦)b

征司さんは唯一私の中のボスの座を脅かした人物です♪

もうすぐ続々編なのさぁ~お父さんに反対されるらしい

どっちのだ?

でも氷室先生は一途なのです~んふ♪

2015/09/22 (Tue) 06:03 | REPLY |   

carine  

朝からたっぷり愛されて、
シャワーから出たら完璧な朝食が用意してあって…
こんなの、こんなの…理想だ…笑
本家は知らないですけど、chikaサンの書く征司さんは大好物です(*´ω`*)

2015/09/21 (Mon) 21:03 | REPLY |   

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