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ヤコフの回遊録~part12~

Category - 番外編
ようやく…来た

俺が目標とするリバティ王国へ

「まさかすんなり入国できるとはな…」

船から降り、リバティの地を踏んだセルゲイが感慨深げに足元を見る

リバティは大国故にテロ対策など他国の人間に対して出入国審査がどこよりも厳しい

その検査が意外とすんなり通ったのは…

「ロベルトがわざわざ連絡してきたからだ」

面倒くささを隠しもせずに目の前のキース王子が仏頂面のまま俺を見据えていた

「ただ、俺はエドワードやロベルトのように頭っから100%信じるほど能天気じゃない。例え王子であれ持ち物検査は通常通り受けて貰う」

俺より遙かに年下の筈なのになんなんだ、この威厳と言えば聞こえがいいが、横柄な態度な小僧は…

「要は入国審査が一般人は審査員の前なのが俺達だけはキース王子の前だというだけの違いか」

「さすが物わかりがいい。それは褒めてやる」

「……」

セルゲイですら突っかかる事を忘れて唖然としている

この有無を言わさない態度が大国を率いる力になるのだろうか

一通り荷物検査と持ち物検査がキース王子の目の前で行われた

「荷物は本当にそれだけか?王子にあるまじき少なさだな」

「身軽に越したことはない。衣類は繰り返し洗えばいいだけだ」

「驚くほど庶民感覚が豊かだな」

「褒め言葉と取っておこう」

とことんコイツとは生まれた時から境遇が違うんだと思う

「そう言えば…キース王子はお一人か?執事とか…」

他の王子はおちゃらけていようが威張っていようが執事が必ずそばにいた

キース王子の回りには…

「支度が遅いから置いてきた」

「は?」

キース王子はとっとと踵を返して歩き出す

セルゲイと顔を見合わせる

「なぁヤコフ…」

セルゲイが前を歩くキース王子の後ろ姿から目を離さずに俺に言う

「もし俺が凶器を持っていないとしても、素手でキース王子を襲う事はできると思う…それをあいつは考えていないのか?それとも滅茶苦茶強いのか?」

セルゲイが言うのももっともだ

こっちは2人だ

よりキース王子を襲う可能性はある

それなのに執事もボディーガードも付けずに一人で俺達に対した

「100%信じてはいないが、99%は信じてるって事だろう」

「そうだとしたら相当ひねくれ者だぞ」

「というより、それがわからない人間はそばに要らないと言うことだろう」

「縦にも横にも捻くれてるな…と言うか、お前は良く理解できるな」

「日頃捻くれた奴が隣にいるからな」

「レフはそこまで捻くれていないぞ」

…自分だとは思わないところがセルゲイだ

その時…

「キース様ぁ~!」

息を切らせながらキース王子の執事らしき男が走って来た

~つづく~
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