FC2ブログ

Welcome to my blog

夢恋城へ…ようこそ…

Article page

Inherited jewel~受け継がれる宝石~リバティ国王~2~

シェリルに初めて逢ったのはミッシェル城でのパーティーだった

彼女はリチャードがエスコートしてきた貴族の姫だった

リバティでアルフォード家に次ぐ上級貴族であるがフィリップ王国と縁が深いとかでリチャードが連れて来たのだ

「彼女とは幼なじみみたいなものでね。ずっと可愛がってきたんだよ」

リチャードは明らかに見せびらかすようにシェリルを連れて歩いた

「さすがリバティの宝石と言われる姫君ですね。まるで天使が我々に癒やしを与える為に舞い降りたようです。私の母も…」

ニコラス=ルイがスラスラスラと美辞麗句を並べる

「あれは一種の才能で、シャルルの伝統芸能なんだな…」

ギルベルトがしみじみと納得している

その横で俺は自然とシェリルを目で追っていた

金髪と言うよりはゴールドと言った方が相応しいだろう美しい髪を結いあげ、うなじと共に大きく背中の空いたドレスはすれ違う男達の視線を独り占めしていた

まだ彼女は18だったと思う

今からこれだけの美しさと色気があったらこの先どうなるのだろうと他人事ながら心配していた

それがシェリルとの出逢いだった

あれから2年…

ギルベルトはあっという間にルイーザと婚約をし、クラウスも婚約した

リチャードは…

あの時噂になっていた婚約者とはシェリルの事であったはず

リチャードもすっかりその気でいたらしいと聞いていたが…

元々付き合っていたフィリップの貴族の姫と電撃的に結婚した

それにしても…

我々王子の妃になるということはその国独自のプリンセス修行を受けなくてはいけない

それをクリアしなければ婚約はしても結婚の許しは出ない

シャルルのプリンセスは優秀だったのか(王族会の薦める姫であったからだとギルベルト情報)すんなりと結婚した

逆にドレスヴァンはプリンセス修行が厳し過ぎて婚約したまま結婚式が滞っている

だからフィリップがプリンセス修行を大して行いもせずに結婚したのは不思議だったのだが…

数ヶ月後理由がわかった

王子が産まれたのだ(早産とか言いながらしっかり標準体重だったとギルベルト情報)

言われる『でき婚』というものだ

王家であるまじき出来事を隠すためのプリンセス修行飛ばしだったようだ

おかげでシェリルはフィリップに嫁がずに済んだ

俺は人知れずほっと大きく安堵の息を吐いていた

「リバティ国民は大変喜んでいるようですな。ラティフィーヌ様に続いてシェリル様という美しい女性を海外に送り出してしまうのは、まさに国宝の流出だと…」

アレックが父上にお茶を出しながらそう言うと、父上はふふっと笑った

「ならば俺が後妻に貰えと国民が後押ししているということか」

「…っ」

父上の言葉に俺は持っていたカップを落としそうになった

確かに母上が亡くなって数年経つのだから再婚という事があってもおかしくはないが…

「今からならジェームスの年の離れた弟ができて、丁度他国の王子の子供達と同年代になるしな」

「ち、父上っ…!」

「そしたらお前ものんびりと一生独身貴族でいれるぞ」

「別に俺は一生独身だなんて…」

「ほぉ~そうか?俺はてっきりお前は女に興味がないのかと…」

「違います!アレック!」

俺は頭が熱くなるのを抑えきれずにアレックを呼んだ

「今度のパーティーはシェリル嬢をエスコートする!アポを取ってくれ!」

「…畏まりました」

ポーカーフェイスのアレックが少しニヤリとした気がして、俺はいてもたっても居られずに席を立った

扉が閉まった向こうから父上の豪快な笑い声が聞こえてきて

俺は頭の他に顔も熱くなった

~つづく~
拍手をポチッと押していただけると嬉しいです󾬏
私の明日からの活力になります┏○ペコッ


Category - 番外編☆国王編☆

2 Comments

chika  

なるべく今までのジェームスとシェリルとコメントの中の言葉を思い出して書いております(*^▽^*)

今の王子達みたいに仲良くないから、ギルベルト君は貴重です(≧∇≦)b

2015/10/09 (Fri) 21:32 | REPLY |   

あや  

ちょいちょいちょいロベルトパパの芸能通か!みたいな王家通みたいのが爆笑。リチャードの失敗談まで知りたくなっちゃう(笑)キースパパ冷静でいられなくなっちゃった。さてさて、どうなるのかな~♪

2015/10/09 (Fri) 20:35 | REPLY |   

Post a comment