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scandal~桐沢洋~12

【洋’s eye】

翌日の昼過ぎ

食事から帰って来た花井が俺の机に雑誌を持ってきた

「ボス、これですか?」

「おう…悪いな」

花井は俺の事情を知って昼休みに雑誌を買いに行ってくれたのだ

「どれや~どれやねん」

すぐに天王寺がやってくる

花井と天王寺は俺が詩織と出会った事件の時から知っている

彼女と付き合いだした事を知って真っ先に喜んでくれたのもこの2人だった

「ほんまや!これボスのマンションの入口や」

天王寺は広げられた雑誌の写真をのぞき込む

「モザイクはかかっているが確かにボスのマンションだな。詩織さんが入って行ってる訳だし」

花井がちょっとニヤッとする

「俺は男の方の写真を言ってるんや!」

天王寺がすぐに噛みつく

見ていて飽きない奴らだ

「なんですかぁ~面白い話?」

「仲間にいれて~」

八千草と瀬名も席から寄ってくる

「…何?」

「ボスの女性問題なら見逃せません」

「だよねぇ~」

浅野と京橋までもが寄って来て…ん?一人多い

「何?洋クン写真撮られたの~?」

「お前はいつ来た!」

当たり前のように野村が輪に入っている

「花井が雑誌買った後からずっとつけ来た~」

「すいません…野村さんの尾行に気付きませんでした」

「同じ所に帰るの、尾行って言う?」

花井が謝る横で浅野が呟く

全く…その通りだよな

「面白そうな事に嗅覚が働くだけですよね?野村さん」

「後、可愛い女の子ね♪もちろん香月ちゃんがいるところにはもれなく行っちゃうよぉ~」

「やった!じゃあモンステでランチする時にはつけてきてくださいね!和牛ステーキ丼特盛フォアグラ乗せがメニューに加わりました!」

「和牛ステーキ丼特盛フォアグラ乗せ…」

野村が固まる

「3200円…」

浅野がぼそっと呟く

「…そんなウルウルな瞳で見つめられたら男は財布開いちゃうね~」

「瀬名さん。お返しに足を開いてはいかがですか?」

「ぎゃぁ!セクハラ反対!っていうか上司2人の前で堂々セクハラってどうよ?」

「こそこそするより潔いではありませんか」

「潔いの日本語の使い方を間違ってます!」

わいわいといつもの2課は俺の憂鬱な気分を吹き飛ばしてくれる

「写真だけ見たら同じマンションに帰っているように見えますけど…」

俺の両側から花井と天王寺がページを指さす

「これが事件やったとしたら証拠にはならへんな」

「同じマンションに入ったという事実だけで関係性は見えてこない」

「ツメが甘いんちゃう?向かいのマンションに部屋借りて望遠レンズで24時間張り込むくらいせえや」

「事件じゃないし…」

浅野のツッコんだ通り事件じゃないし、詩織も舞野もアナウンサーであって芸能人じゃない

そこまでの証拠固めはしねぇんだろう

面白おかしく書き立てて売れればいいだけの話だ

ただ…

詩織の出る番組の視聴率の問題があるから、スキャンダルに上司は頭を抱えているだろう

俺がしてやれる事はなんだ?

「とりあえず~事件がなかったら洋クンは定時で帰ること!はい!上司命令~」

「はぁ?」

俺が顔を上げると野村も他の連中もやたらと微笑んでいた

「野村さん、ついでに命令してくださいよ」

「お前ら課長の分まで働けや!って」

花井と天王寺が揃って言う

「今日はボスが帰るまで帰宅禁止…」

「えぇ~今日見たいテレビあるから帰りたいなぁ~」

浅野と瀬名がすぐに乗る

「私もいい加減、この曜日の彼女に会っておきたい所です」

「僕もデートしたいです!」

京橋と八千草も手を上げる

「…と言うことで早く帰りなさいよぉ~桐沢課長」

野村はへらへらと笑って手を振って出て行く

「…お前ら」

呆れて笑うしかない

俺がなにをしようとしているのか見透かしているみたいだ

「とりあえず、ボスじゃなくてもいい決済は俺に回せよ!」

「はい!」

花井の声に全員が声を揃えた


~つづく~
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Category - 2課の彼の恋(特捜24時)

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