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scandal~桐沢洋~16

【洋’s eye】

「お?」

2課に戻ると全員が俺の顔を凝視していた

「ボス…」

何か言いたげに花井が口を開く

連中なりに心配してくれていたのが手に取るようにわかった

「悪かったな。余計な心配かけた」

「その…謹慎とか減俸とか言われたんですか?」

天王寺が自分が怒られた子供みたいに様子を見つつ俺を見る

「長官とか文句言いました?なんなら私がギッタンギッタンに…」

「わっ!克之さん連れて?」

「お付き合いいたしますよ」

「鬼退治みたい…」

意気込む瀬名を止める事なく八千草も京橋も浅野も続く

「お前ら…」

つくづくいい部下を持ったなと胸が熱くなる

真剣に俺を心配してくれているのか

「こんなに部下に恋愛沙汰で心配されるって…どうなんだ?」

「いいんじゃない?洋クンだから」

俺が振り向くと野村がまるで保護者のように微笑んでいた

「恋愛音痴の上司を持つと部下は心配事が増えるよねえ~その点俺は大丈夫」

「…違う心配事が山盛りかと」

瀬名の言葉に全員が頷いた

野村は納得いかないように首を傾げた

「まぁちょっと突っ走り過ぎたな」

「でも堂々の恋人宣言は乙女的にキュンキュンものです!」

目をキラキラッとさせて瀬名が言うが…こっちが照れる

「どこに乙女がいんねん!さっき乙女ちゃうって結論でたやろ!」

天王寺がチョップしようとして…瀬名が真剣白刃取りの要領で防ぐ

「ぬお!ちょこざいな!」

「何回もおんなじ手に引っかかりません!」

「だったらこれでどうや!」

「ぐげっ!タップ!タップ!」

後ろに回って腕で首を絞める天王寺に瀬名が暴れる

そのうち投げ飛ばされるぞ…

「バカは放置しておくとして…ボス、本当にお咎めなしですか?」

「まぁな」

心配する花井の肩をポンッと叩く

「ネット上ではほとんどが賞賛の声ですので、世間的には大丈夫な感じです」

京橋は立ったままパソコンを操作してにっこり笑う

「ネット?」

「ええ。現代はネット上での評価が1番影響力が強いのです。ここで非難を浴びたらネチネチと長期間燻り続けます。幸いにもボス達は《潔い》《男らしい》《正直》などの賞賛のコメントが多いようです。彼女のファンだという方々も概ね《こんな男ならいいだろう》と認める発言をしていますね」

「…そうなのか?」

ネットはよくわからねぇ

「ただ…報道からボスの職業は消えていますし、顔はモザイクがかけられていた事に疑問を投げかけられてますし、または職業のいろんな憶測が流れています」

「そこなんだよねぇ~」

野村が小さくため息をついた

「そうするように俺がマスコミに要請したんだ」

野村の言葉に全員が視線を向ける

「だって、桐沢達の出会った理由がわかっちゃうじゃん」

つまりはK県警とS県警の本部長同士の小競り合いの末に起きた事故に詩織の両親と兄夫婦は巻き込まれて亡くなった

しかも犯罪の大元はK県警本部長の息子だ

その事件をまた蒸し返されるのは警察としては痛手だ

「だから、桐沢課長は刑事として潜入捜査をする事もあるから絶対に顔を撮すなと報道協定って言う印籠を出しちゃったわけさ」

「さすが策士…」

浅野の言うとおりなんだが…

「でもどこで出逢ったとか探られるんちゃいますの?」

「でしょ?なのに俺が企画したコンパって事にしようよって言ったら洋クンに却下されちゃった」

当たり前だ!

「…最初っから設定に無理がある」

「ですね…」

浅野と八千草が大きく肯いている横でまた野村は納得いかないようだ

「無難に共通の友人に紹介されて…でいいと思いますけど」

1番常識的であろう花井が呟くと全員が頷いた

~つづく~


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Category - 2課の彼の恋(特捜24時)

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