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クリスマスを貴方と…2

Category - 番外編
ばたばたと毎日が過ぎていく

キースと一緒に食事する時間もあんまりない

私が眠る時にはまだ帰ってなくって

一眠りして目が覚めてもいなくって…

帰って来たはずなのに朝早くもういない

キングサイズのベッドの隅っこで寒々と丸まる

忙しいのは充分わかってる

キースだけじゃない

リュークさんの目の下のクマが日に日に濃くなって行く気がするんだけど…大丈夫かしら

「リュークは若いからええが、アレックは大丈夫かのぉ…特製のスタミナドリンクでも作っておくかの」

爺は元が何かわからない黒や赤や黄色の干からびた植物?みたいなものを抱えて廊下を歩いていく

「キース様の分の栄養ドリンクは瑠璃様が作られた方がよさそうでしゅね…」

私付きのメイドのリンちゃんがしみじみと言うので黙って頷いた

私は今から王妃様と打ち合わせ

国王様の公務がキースに引き継がれて行くように、王妃様のお仕事も少しずつ私に引き継がれて行く

休む暇が無いのはみんな一緒

「瑠璃様の栄養ドリンクは私が作るでしゅよ。リクエストはございますでしゅか?」

「う~ん…この前リンちゃんが作ってくれたミックスジュース美味しかったな」

「バナナ多めのでしゅね~」

「そうね。あれってリバティの南の島のだっけ?」

「さすが瑠璃様でしゅ!正解~」

「だって独特の甘味があるもの。ミックスジュースにぴったり!」

「そうなんでしゅよ~ただ単体で食べると正直美味しくないでしゅよ」

「難しいわね」

私達はそんな束の間の安息の時間に会話しながら王妃様との待ち合わせの部屋へ向かった

王妃様と打ち合わせは2時間程かかった

一息つけましょうとの声に王妃様付きのメイドさんが優雅にコーヒーの豆を削り始める

その横でリンちゃんがミキサーをガァ~!

王妃様の瞳が大きく見開いた

「…すいません!音が…」

慌ててリンちゃんを止めようとしたけれど、王妃様はおおらかに笑ってくださった

「瑠璃、あれはなぁに?」

ミックスジュースをご存じないのかな…

「いろんなフルーツをミックスしたジュースです。バナナとリンゴと牛乳と黄桃と…」

「黄桃?」

えっと…

王室のデザートで出てくるのは高級な白桃

ましてや黄桃の缶詰なんてご存じないわよね

「フルーツたっぷりでビタミンを取っているのね。いいことだわ!私にも少しちょうだい」

「畏まりましたでしゅ!」

リンちゃんは王妃様の言葉に張り切って答える

王妃様付きのメイドさんが怪訝な顔をしてるけど…

「あら!甘くて美味しいわ!スムージーとはまた違うのね」

王妃様は初めてミックスジュースを口にされると意外にもお気に召されたみたい

「疲れた時には良いわね!これから私も時々飲むわ。用意しておいて」

「はい…畏まりました」

王妃様付きのメイドさんが恭しく頭を下げる横でリンちゃんが鼻を膨らませて胸を張っていた

王妃様と向かい合ってミックスジュースを飲むという変わったシチュエーションで、不意に聞かれた

「クリスマスプレゼントはキースに何をねだったの?」

「いえ…」

だってゆっくりと話す時間もないし

こんな状態でわがまま言うなんて…

「何言ってるの。男はね、愛する人の望む事を忙しい合間を縫ってでも叶える事に喜びと達成感を感じるのよ!遠慮するって事は男性の楽しみを奪ってしまう事よ」

そ、そうなの…かな

ピンと来ないのは私が日本人だからかしら

「私が瑠璃の年位の時に国王様にお願いしたのはヴィトン柄のケリーバックが欲しいって言ったわ。可愛いものでしょう?ウブだったわ」

…そう?

そうなの?

「もちろんジェームスはちゃんと叶えてくれたわ」

さすが義父様…

「叶えれる事が男の度量の大きさの見せ場でしょう?」

…そうなの?

頭の中でクエッションマークが一杯点滅してる

私はとりあえず義母様の言葉に笑顔で相づちをうってクエッションマークが消えないまま部屋に帰った


~つづく~
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