FC2ブログ

Welcome to my blog

夢恋城へ…ようこそ…

Article page

Nandina domestica~ジョシュア~

Category - 番外編
バタン…とリムジンの扉が閉められる

外の寒さから一瞬で暖かい空気に包まれた

空を見上げれば白いものがちらつき始めていた

「それでは城に向かって出発させて頂きます」

運転席に乗り込んだジャンがワイパーを動かしながらハンドルを切った

降り始めた雪の中、微動だにせず直角に頭を下げて見送る連中を背中に俺は自分の腕時計を見た

「0時丁度か…」

年が変わってしまったな

「年の終わりに見た顔も、年の初めに見た顔もジャンか…」

「恐れ入ります」

褒めてなどいない

「予定より遅くなってしまいましたね」

「仕方あるまい。結論が出ぬまま切り上げる訳にはいかん」

「ジョシュア様のご指摘が無ければあの計画はいずれ途中で頓挫していた事でしょう」

「後々面倒になるのは無駄だ」

「仰る通りですね」

ジャンはにこやかな笑みを浮かべたまま少しスピードを上げた

「真鈴様は起きていらっしゃいますでしょうか…」

「多分な」

先に寝ておけと言っても起きている

『働いて帰ってくる夫より先に寝るなど言語道断と生まれた時から祖母に教え込まれているので、今更習慣は変えれません』

とアイツも頑固に言う

それがアイツの祖国の古き良き習慣らしい

「では、なおのこと急ぎましょう」

ジャンはそう言いながらアクセルを踏み込んだ

城に到着するとジャンが書類一式を抱え込む

「後は私が整理してお渡し致しますので、ジョシュア様はこのままお部屋にお戻り下さい」

…妙に気の利く奴だ

「そのかわり明日の朝はいつものお時間にはお茶をお持ち致しません。なんたって休日ですからね~」

「…わかった」

明日ぐらいジャンも休ませてやろう

俺は了承して真っ直ぐ部屋に戻った

カチャッと扉を開けると…

「おかえりなさい」

案の定、真鈴は起きていて俺を出迎えてくれた

「寝不足は美容に良くないぞ」

俺は真鈴の頬に手を当てる

「あら!シワができてます!?」

慌てて両手で顔を覆う真鈴の腕を掴むと、そのまま腕の中に閉じ込めた

「お互い年相応にシワが出来ていけばかまわん」

「まだ早くないですか?」

「ああ…まだまだ、美しいままだ」

俺は真鈴の頬を両手で包んだ

美しい俺のプリンセス…

化粧を落とせばこんなに幼さが残る顔だと誰が知っているのか

大人びているようで実は甘える時もある

強がっているようで涙もろかったりする

純情そうで…妖艶だったりする

俺は真鈴の唇を奪いにいく

最初からお互いに少し唇を開けているのは

軽いキスなど望んでいないということか

唇が触れると同時に舌が絡み合った

「あ…はぁ…」

甘い息が漏れる

俺達は何かに急かされるように互いの唇を貪った

「ジョシュア…」

「ん…」

いつしか俺は真鈴の首筋に唇を這わしていた

「…だめ…シャワー…ンン、して…」

「ああ…そうだな」

口では言うものの、真鈴から体が離れない

「もう…」

呆れる真鈴は困ったように俺の頭を抱いた

「お背中…流しましょうか?」

「お前がそうしたいのなら…」

素直じゃない

俺がそうしたいのに

そうして俺はシャワーを浴びた

裸の真鈴を見てすぐに抱けないのはなんの罰ゲームか

「せっかちですね…」

「何日抱いてないと思ってるんだ…」

「お忙しかったから…」

「充電できねば働けん…」

真鈴がいなければ俺は全ての力を失う

真鈴のいない世界などあり得ない

無…でしかない

俺はバスタオルを巻いただけの真鈴をベッドに押し倒した

「お前は…俺の充電は必要ないのか?」

両手を押さえつけて耳を噛む

真鈴の体がビクッと震えた

「私だって…もう…切れそうです…ああっ…」

耳の中に舌を差し入れると真鈴は体を反らした

「ジョシュア…ああ…ジョシュア…」

名前を呼んで濡れた瞳で俺を見つめる

今度は俺がぞわっとする

潤んだ瞳…濡れた唇…俺を呼ぶ甘い声

赤い舌…

押さえつけていた手を離すと、その手は俺の首に絡みついた

誘われるままにまた濃厚なキスを交わす

舌が痺れるほど互いに吸い合う

絡んで吸って…暴れ尽くす

いつしか真鈴のバスタオルは剥ぎ取られ

俺の腰に巻いていたタオルも何処かに消え失せた

熱い素肌同士が上も下も絡み合う

俺の指の動き、唇の動き1つ1つに真鈴が反応して甘い悲鳴を上げる

真鈴の泉の中で暴れる俺の指をくわえ込みながら何度も仰け反る

その度に揺れる形のいい双丘と、その上に咲く蕾を口に含んで吸い上げた

真鈴を抱くたびに俺はアイツを満足させるツボを見つける

それは感じる場所だったり

真鈴が恥じらいながら見せる体位だったり

教科書には載っていない

自分で見つける喜び

そして真鈴を満足させる喜びに変わる

真鈴は俺自身が入る前に2度はいく…

俺のテクニックだけで…

そして今、2度果てた

無理はしない…

ゆっくり愛し合おう

真鈴の乱れた髪をそっと整えてやる

「…ジョシュア…」

「…辛くはないか?」

真鈴はそっと首を振った

まだ整わない呼吸の乱れがただただ…悩ましい

俺の名を呼ぶその濡れた唇が焦らないと決めた心を打ち砕く

「…いいか?」

コクリと頷いた瞳に俺と同じ光が揺れる



…欲しい…と



俺はゆっくりと腰を上げた




ふと、目覚めると…

真鈴は隣にいなかった

シャワーでも浴びに行ったかと視線を彷徨わすと

真鈴はチェストの上に小さな赤い実のついた木を花瓶に刺して位置を変えながら眺めていた

アイボリーのロングドレスのルームウェアに、ゴールドが少し入ったストールを肩に掛けて

バルコニーから入ってくる朝の光の中で花瓶を手にする女…

長い髪のウェーブが幾つもの天使の輪に見える

その風景に見とれる

吟遊詩人にはなれないが…

俺はそっと起き上がりその天使を抱き締めた

ついさっきまで俺の腕の中で乱れていた筈の愛おしい天使…

「早起きですね」

さわやかな声は俺を朝だと自覚させるのに十分だった

「この花…いや、実か?これはなんだ?」

見る限り食べれるような実では無さそうだが…

観賞用としても地味過ぎる

「これは南天という木です。お正月に飾るんですよ」

それも祖国の古き良き風習か

「南天は難を転じるという意味があるの。だから縁起がいいから年の初めに飾るんです」

日本語というのは奥が深い

時間が出来たらじっくり学んでみたいものだ

「それに…南天には花言葉があって…」

真鈴は少し照れたように前に回した俺の手に手を重ねてた

「『私の愛は増すばかり』…って…」

それは俺のセリフだ


「毎日毎日増しているぞ…」

抑えきれない激情が何度あったと思っている?

お前が欲しくてたまらない夜を何度過ごしてきたか

「それは私も同じ…」

俺は真鈴が言い終わる前に更に抱きしめる腕に力を込めた

目の前にはまるで南天のように真鈴の肌の上に赤い実がポツリと…

俺がつけた愛の証

俺はその上にそっと唇を寄せた

もっと、濃くしたくて…

「もう…」

「嫌か?」

「ううん…」

「なら…おとなしく抱かれていろ…」

俺はもっともっと真鈴の肌に南天の花言葉を刻み込みたくて…

俺達はまた朝の光の中で抱き合った

私の愛は増すばかり…

増して増して溢れさせてやる…今年も…



はらりと真鈴のロングドレスが床に落ちた…


🍀END🍀

※Nandina domesticaは南天の学名です
拍手をポチッと押していただけると嬉しいです󾬏
私の明日からの活力になります┏○ペコッ


Category - 番外編

5 Comments

ちこりん  

王子様、楽しませて頂いてますよ♪
相関図が見えてないですが、chikaサンワールドって事で読ませて貰ってます(^O^)


今、小豆柴がいるんですか?!
知らなかった…、見たいなぁ~

ウチのコは、愛想がない(笑)日本犬らしく、マイペース!!
少しずつ吠えて、アピールするようになってきました(^ω^

2016/01/05 (Tue) 23:06 | REPLY |   

chika  

Re: タイトルなし

あけましておめでとうございます~♪
今年のスタートはジョシュアからでした!

キースで終わりジョシュアで始まる(*^▽^*)俺様の年ですねぇ~

どんどん経験値が上がっていくこの2人は一番エロティックなカップルかも💓

こうご期待(≧∇≦)b

2016/01/05 (Tue) 07:16 | REPLY |   

chika  

Re: タイトルなし

あけましておめでとうございます♪

今年は是非王子も覗いて下さい(*^▽^*)変態はいませんが、腹黒やおネェはいます(;^_^A

柴犬のようなツンデレ王子もいます~

柴犬はツンデレというけど、どう?
うちの近所のコロンちゃんはツンだけだし、キサちゃんはデレだけ(笑)

一度豆柴のより小さい小豆柴をみてみたい!

2016/01/05 (Tue) 07:11 | REPLY |   

carine  

明けましておめでとうございます(*^_^*)

新年ひとつめからジョシュアに会えるとは…!♥
しかもジョシュアが更に落ち着きを増して、完全に経験値が上がっている…!!!
仕事始めでグッタリしていた気分もすっかり上がりました!

城主chika様、王子様方、そして愛すべきその他の皆様(笑)にとって、
今年も素敵な一年になりますように☆彡


2016/01/05 (Tue) 00:27 | REPLY |   

ちこりん  

chika様

明けましておめでとうございます(≧▼≦)


相変わらず王子様は謎ですが、キュン2させて頂いております!!
私のダーリンは、あの人だけなので♪キャ///
お話、まってます!!

本年も、宜しくお願いしますm(__)m
あくまでも、chikaサンのペースでね♪

余談ですが、ウチもワンコがきました!!
柴犬です~



2016/01/04 (Mon) 23:57 | REPLY |   

Post a comment