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夢恋城へ…ようこそ…

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それぞれの年明け~桐沢洋~

年越しの宿直をじゃんけんで決めようと言いだしたのは俺だ

「ボス…やりたいなら最初っから言ってください」

「せや…じゃんけんする時間が無駄ちゃいますか?」

花井と天王寺が憐れむように俺を見るが意味がわからない

「意外とどMでしょうか」

「最初にパーを出すとかフェイントをかけるとかどうです?」

京橋と八千草が何やら打ち合わせを始める

「桐沢さんが負けないように作戦を立てるって…」

「上司思い…」

瀬名と浅野が大きく溜息を漏らす

やっぱり、よくわからない連中だ

「よし!やるぞ!」

俺は腕を振り上げた




…予想通りだと全員が納得しながら帰って行った

「勝負には強いのにじゃんけんだけ異常に弱いんだねぇ」

野村が笑いながら机に缶コーヒーを置いて手を振って出て行く

そんなの知った事か!

まぁ…下手に正月が休みだとお袋が帰って来いとうるさいから丁度いいが…

「洋よりお嫁さん!いきなり結婚するって話だけで、テレビの中の人だって言われてもピンとこないでしょ!お父さんなんか、結婚できない洋の妄想なんじゃないかって言い出してるわよ!」

もう少し息子を信じろと言いたい

しかし、いい加減詩織を広島の実家に連れて行かないとな

男のけじめってやつか

俺はリモコンを持ってテレビをつけた

そこには年越しを神社で迎える人達の混雑ぶりをレポートする詩織の姿が映っていた

暖冬とはいえ息が白い

アイツの仕事も楽じゃない

暖かいスタジオで原稿を読んでいるだけでもいいはずなのに現場に出て行きたがる

現場で生の声を聞き、現場の風や匂いや雰囲気を感じて報道したい

それが詩織の目標であり夢なのだから俺は止めたりしない

どこか俺達の仕事と通じる所があるしな

それでも寒そうだ

ふと、一緒にベッドにいる時に触れるアイツの足先の冷たさを思い出した

帰って来たら温かい物を食わしてやりてぇな

俺は冷蔵庫の中を思い出す

ふと気付いて携帯を取り出した

数文字打ってから帰りになにを買って帰ろうか思案しながら、容赦なく野村が持ってきた書類に目を通した




《今度の休みに一緒に実家に行ってくれるか?いや、行くぞ》



その返事は意外なタイミングで返ってきた

『詩織さんはお正月の予定はあるんですか~?』

スタジオからの問いかけに詩織はちょっと照れながら

『広島まで…』

そう言って微笑んだ

野村にもらったコーヒーを吹き出しそうになってむせた

その後…

花井
『ボス!いつでも休み替わりますよ』

天王寺
『中継がいるならカメラマンは俺や!いつでも言ってください』

八千草
『いよいよ実家なんですね~』

京橋
『新幹線の席なら裏技でお取りいたします』

浅野
『新年1番のニュース…』

瀬名
『やった!ワクワクですね~♪』

野村
『洋クン、一人で先に行かないでよぉ』

氷室
『自分の親でも緊張するもんだぞ』

次々にメールが来る

アイツら全員同じ番組を見てるのか?

妙に暖かい気持ちに包まれながら、テレビから聞こえてくる除夜の鐘の音と

『あけましておめでとうございます!』

という詩織の声を聞きながら今年1年も無事で終えれるよう願った


🍀END🍀
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Category - 2課の彼の恋(特捜24時)

2 Comments

chika  

Re: タイトルなし

アルさんの苦労がわかっていただければ充分でございます(笑)

特捜全員分を書き終わる頃には春だろうか(^◇^;)
頑張りまぁす

2016/01/12 (Tue) 08:05 | REPLY |   

ちこりん  

王子様相関図、有難うございます~
少しずつ理解したいと思います(^ω^)
個々の想い…(王子×王子、王子×執事)非常に楽しませて頂きました!!
えぇ、アルさんはすごい人だと思いました(^^

そして大好物の特捜♪
ボスからだとわ!!
season2、このカップルが一番好き(≧▼≦)
もう、詩織ちゃんが可愛くて(//∀//)

2016/01/12 (Tue) 00:02 | REPLY |   

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