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The sweet white day~キース~1

Category - 番外編
2月14日と2月22日…

バレンタインデーと俺の誕生日は1週間しか違わない

そんな事気にしたことはなかった

誕生日は祝ってもらって当たり前だ

女から愛の告白を受けるバレンタインデーなど四六時中俺と付き合いたくて熱い視線を送ってくる女達がいて当たり前の身分だと全く意味はない

そう…瑠璃と出逢うまでの俺はそんな生活だった

瑠璃がバレンタインデーに作ってくれるチョコレートやケーキやプリンはどの一流パティシエが作るものより美味かった

アイツが忙しい時間を割いて作ってくれた手作りのネクタイやマフラーはどの有名ブランドより価値がある

「そう思ってるなら、ちゃんと心のこもったお返しを考えているんでしょうね」

近頃めっきり母上と口調が似てきたキャシーがじっと俺を直視して言う

何も用意していないと言おうものならマシンガンのように非難の声が浴びせ掛けられるだろう

「あ、当たり前だろ!」

「ふ~ん…」

疑いの視線が突き刺さるが気付かないふりをしてカップを口に運んだ

瑠璃は今日も母上と引き継ぎの為に外出している

俺の誕生日当日もあまり会えなくって、俺が部屋に戻った時には疲れ果ててねむっていた

それでもテーブルの上にはメッセージと綺麗にラッピングしたクッキーが置いてあった

いつ焼いたんだ?

ほんのちょっとの空き時間でもあいつは俺のために使ってくれる

そういった金では買えない贈り物が今までの俺の心にどれだけ染みこんだか

それに対して俺は何を返せただろうか

指輪もネックレスもピアスもアイツは喜んでくれた

地味なものならな…

次期王妃としてパーティーで付ける豪華な宝石にはあまり興味がなさそうだ

普通の女ならより豪華なものに目を輝かせるものだという俺の中の常識をいちいち覆しやがる

…キャシーが言うような『心のこもったお返し』っていったいなんなんだ…

俺はスーツに着替えながらずっと考え込んだ

それを俺が不機嫌だととったのか、リュークがやたらとビクビクしていた


~つづく~
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