FC2ブログ

Welcome to my blog

夢恋城へ…ようこそ…

Article page

The sweet white day~キース~3

Category - 番外編
瑠璃は訳がわからないといった顔のまま助手席から流れていく風景を見つめている

「本当にお休みなの?」

そのセリフは何回目か

今までに何度も休みと言いながら急に公務が入る事なんてしょっちゅうだったからな

今も半信半疑なんだろう

「大丈夫だ。公務が入っても俺が振り切ってやるさ」

そう言ってニヤリと笑うと俺はアクセルを踏み込んだ

唐突に朝、起きるなり出かけると言った俺に瑠璃は目を丸くした

しかも俺が運転して、運転手も執事もいない

SPは…どこかにいるんだろうけどな

「お前がまだ行ったことの無い別荘があの山の向こうにあるんだ」

「結構いろんな別荘に行きましたけど…」

「まだまだあるんだよ。爺様があちこち隠れ家だと言って作ったらしいからな」

爺様が、と言うと浮気用の別宅かと思われるが、意外とお婆様孝行しているんだ

のちに統一されるがリバティは小国だった

お婆様はこの島国の中で1番大きな国の王女だった

同じ王家とは言え育ちはずいぶんと違う

その御立派な王家の姫を満足させるためにあちこちに別荘を作ってはもてなしていた…とアレックは言っていた

女に不自由しなかった爺様が四苦八苦したのは血の繫がらない姉君ラティフィーヌ元シャルル王妃と

そして統一の為に王位を剥奪した国の王女だったお婆様

ひと筋縄ではいかない女をどうにかしようと思うのは男の狩猟本能だろうか

…俺もか

瑠璃は簡単には落ちなかった

付き合いだしてもいずれ身分差で別れる事になると一歩距離を置いていた

初めて抱いた夜も別れが辛くなると涙を浮かべた

婚約してもいろいろなトラブルに見舞われ…って俺が悪いんだが

結婚してやっと落ち着けるかと思っていたが、王位継承が大きくのしかかる

瑠璃も王妃となるべく引き継ぎと勉強に忙殺されている

2人でゆっくり向き合えるのはいつのことなんだろう

ほんの一時でもいい

積み重ねていくしかないな

俺は片手で瑠璃の手を握った


~つづく~
拍手をポチッと押していただけると嬉しいです󾬏
私の明日からの活力になります┏○ペコッ


Category - 番外編

0 Comments

Post a comment