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The sweet white day~キース~5

Category - 番外編
喜々として食材を手に取る瑠璃を見ながら俺はリビングから外の風景を眺めた

爺様がお婆様に見せたくて手に入れた絶景ポイントらしい

通常の3倍近く大きく取ったガラス面

ここは父上がより綺麗な風景を母上に見せたくて改装したと聞いた

水族館で使用しているような巨大な1枚ガラスだ

当然防弾ガラスでもあるが…

目の前に広がる海は王家のプライベートビーチ内であるから許可なく誰も立ち入れない

船から狙われる心配もないのだけれど念のためというのが父上の手堅いところだ

今はドローンとかが飛んできての盗撮があるから俺は不審物を撃墜する装備を付けさせた

アルフォード家3代に渡って愛する女に最高のロケーションをと頑張ったわけだ

それを知ってか知らずか…瑠璃は目もくれずにキッチンに行ったきりだ

喜ぶアイツの顔を見ると微笑ましくもなるが、多少芽生えたイラつきを抑えながら俺は陽を浴びてキラキラと光る水面を眺めた

時折覗く俺に瑠璃はにっこりと微笑む

「キースもお野菜切ってみます?」

「俺が?野菜を切る?」

「だって一緒に作った方が楽しくない?それにキースはナイフの使い方凄く上手でしょう?器用だもの」

「俺にできない事なんかない!」

覚えているか?お前の為にハロウィンのジャックランタンを大量に彫って作ったのを

「もちろん!キースが私の為にしてくれたんだもの。一生懸命忘れるわけないわ」

「……」

そんなに素直に言われてなんて返せばいいんだ

俺が今まで付き合ってきた女に物をせがまれれば、ブランド名と品番を執事に言っておけと言っただけだった

自ら動く事はない

王子である俺が何を動く必要がある?

そう思っていた俺が今、ニンジンを手に取っていた

…誰にも見せれねぇな、こんな姿

「そう?とっても素敵よ」

にっこり微笑む瑠璃に俺は完全に手玉に取られているのか

認めたくなくて不意打ちに唇を奪ってやった

「…っ!」

目を丸くするアイツの顔を見て優越感に浸りながら俺はニンジンの皮むきに専念した

~つづく~


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