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特捜×ショコラティエコラボ☆氷室センセと一吹☆2

「…って言う事がありまして」

坂巻さんは一緒に征司さんのラボに歩きながら話してくれた

「へぇぇ~そんな事があったんですね」

何でも話してくれる征司さんだけれど、バレンタインデーの頃というならお互い凄く忙しくってどっちかは先に寝ている時に、どっちかが帰って来るみたいな感じで

日々ある出来事を語り合うには容量と時間のバランスが悪すぎた

「それに征司さんにとって人命救助って普通の事だし」

「どっちかって言うと蘇生できなくなった人達相手の方が多いけどねぇ~」

「だからこそ生きていける人は絶対助けたいんでしょうね」

「で、その助けたお店がそこ」

坂巻さんは私の持っている紙袋を指差した

「ああ、レ・クランなんですね」

表参道にある人気のショコラ店だ

ショコラが美味しいって有名でもあるけれど、女の子注目はここのイケメンショコラティエの4兄弟だ

「氷室先生が助けたのは長男らしいよ」

「じゃあオーナーですね」

オーナーが長男の一吹さん

実力派ショコラティエの次男仁さん

繊細な細工が得意な三男 三斗希くん

可愛い末っ子潤四郎くん

…だと香澄が教えてくれた

ちなみに香澄は仁さん推しらしい

「でねぇ…瀬名さん」

部屋の扉を開けながら坂巻さんは私の顔を覗き込んだ

「実はその件で変なことになっちゃってるんだ」

「変?」

私は意外な展開に首を傾げた



。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.


あれから一吹は数日入院して無事に退院したと仁から連絡をもらった

やはり過労による心臓の突発性の痙攣だったらしい

もしあの時俺がその場に居合わせず、心臓マッサージを施さなければ、32才という若さで一吹はこの世を去っていただろうとの事だった

俺の方向音痴も役にたつものだ

…と言ったら坂巻に呆れられた

それから俺は一吹の様子を伺いがてら、休日にはレ・クランに足を向けるようになった

もちろん一吹達の作るショコラをゆっくりと堪能したいというのも大きな理由だが…

「氷室先生、いらっしゃい」

すっかり元気になった一吹が俺の姿を見つけるとすぐに厨房から出てきた

「どうだ?体調は」

「おかげさまで、すっかり元気ですよ」

一吹は俺をイートインコーナーに案内しながら微笑む

「お前の大丈夫はあてにならない…」

俺は向かい合ったまま一吹の首の側面に手を当てた

なぜかキャーキャーと女の声がする

脈を測るのに邪魔だ…

むっとしたまま俺は時計と一吹の脈拍を計測する

女共の声に一吹が小さく笑う

「笑うな…脈が乱れる」

「はいはい…」

一吹は俺が測り終わるまで大人しく突っ立っていた

「…まぁ正常だな」

「よかった…」

「安心するな。無理をしたら同じ目にあうぞ」

「わかりましたよ…」

肩を竦める一吹は1つ年下なだけなのだが、なぜか弟を持った気分になる

俺はくしゃっと一吹の頭を撫でた

また悲鳴が上がる

訳がわからん…

「一吹兄さんが弟になってる…」

「ずっと兄貴だったからたまにはいいんじゃないの?」

三斗希と潤が柱の影から覗いている

「一吹が他人に甘え、頼る事ができるようになったのは大きな変化だ」

仁がトレイを持ってテーブルに歩いてくる

一吹はいつものようにイートインコーナーの片隅にある一人の客が落ち着ける席に俺を案内する

女嫌いな俺が気を使わずゆっくりと読書ができるように俺専用のテーブルスペースを作ってくれたのだ

命の恩人にせめてこれくらいはさせて欲しいと再三一吹に言われて折れた

永久的にレ・クランでは無料だと言われたがそれは固辞した

気兼ねなく来たい店だからと

だが

「氷室先生、今度のコンテストに出す予定なんですが試食してもらえますか?」

仁が誰よりも先に俺に食べさせる

仁はコンテストというコンテストはほぼ優勝又は準優勝で制覇してきている、いわば天才ショコラティエだ

その仁の最新作を発表前に食べられるとはそれだけで十分だ

「じゃあ、俺も一緒に試食しようかな」

一吹は俺の前に座った

「オーナーのお前が食べていないのか?」

「仁が氷室先生に食べてもらってからだと言って試食させてくれないんですよ」

「俺が休みを取れなかったらどうするんだ…」

「その時は大学まで持っていきますよ」

仁はニヤリと笑って俺の前にショコラを置いた

「一吹兄と仁兄が氷室先生を取り合ってる…って思って見てると変な感じだよね」

「一吹兄さんは氷室先生が大好きで、仁兄さんが強引に割り込んでくって感じ?」

「うげっ!男同士の三角関係?!」

こそこそしているつもりでも三斗希と潤の声はまる聞こえだ

チラッと見ると、三斗希と潤以外にも俺達を何かの期待を持った目で見つめる女の客達が目に入った

一体なんなんだ…


~つづく~
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Category - 特捜×ショコラティエ コラボ

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