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特捜×ショコラティエコラボ☆氷室センセと一吹☆6

一吹さんが持って来てくれたケーキは5cm角位の正方形で、ちょっと高さのあるのケーキ

その上に丸いトリュフがちょこんと乗って

細かい飴細工がレースのように被さっていた

それが2個

「こちらがミルクコーヒー味、こちらがほろ苦いビターになります」

ゆっくりとした穏やかな口調で一吹さんが説明してくれる

「凄い…!芸術作品!」

「仁のトリュフも絶品だが一吹のケーキも本当に美味いぞ」

「征司さんがそう言うのなら間違いないですね」

ガッツリ舌の肥えている征司さんの御墨付きなら食べなきゃ損!

「いただきますっ!」

さっそくフォークをケーキに…

「……」

視線を感じ

そっとその方向を見ると、観葉植物の影から小さな女の子がじっと見つめていた

「…ママぁ、あのケーキさっき無かったよ」

振り返って言う女の子に母親が慌てて抱き抱えた

「ごめんなさい!あっちゃん、あれはね、まだ売り出してないのなんだよ」

「えぇ…あっちゃんも食べたい」

恨めしそうに言う女の子に思わず笑ってしまう

「一口食べてみる?あ、でも、こっちは苦い大人の味だからミルクコーヒー味にしようか」

「うん!」

女の子は満面の笑顔で私に寄ってきた

「これくらいならお口に入るかなぁ」

小さめに取って、あーんと言うと女の子は素直に口を開けた

パクッと食べるとにっぱぁ~と笑った

「美味しい!」

「美味しい?お姉ちゃんも食べてみようっと!ん~♪美味しいね!」

私は女の子と顔を見合わせて笑った

「あのお兄ちゃんが作ったんだって!天才だね!」

「天才~♪」

私が一吹さんを見上げるとびっくりしたような顔をしてからゆっくりと微笑んだ

「まいったな…」

照れたように言うと屈み込んで女の子と視線を合わせた

「来週いちごいっぱいのケーキを作る予定だからまたおいでね」

「いちご好き!」

女の子は満足げに頷くと母親の元に帰っていった

「ありがとうございます」

一吹さんは私に頭を下げた

「あんなに小さくてもちゃんとケースの中を見てくれてるんですね」

一吹さんは苦笑交じりにふうっと息を吐いた

「年齢なく全て平等な客だと思えってことだろう」

征司さんが言うのを素直に一吹さんは頷いている

征司さんの仕事も大人も子供も関係ないからかな

「一吹兄…いついちごケーキ作るって言った?」

「咄嗟の思いつきだと思うよ」

「…一吹が決めたなら従うだけだ。三斗希、いちごにあうデコレーション考えておけよ。潤はいちごの仕入れ価格をリサーチ。華恋はどうせなら特集組む用意しろ」

「了解!」

柱の陰からこそこそ話声がする

「いい弟達だ」

征司さんの声に一吹さんはふふっと笑う

「いい弟といい恋人は持つべきものです…ね、先生」

「ああ、そうだな」

そう言って征司さんは私に微笑んでくれた

「……」

その笑顔があまりにも優しくって

私は恐らく真っ赤であろう顔を隠すようにケーキにかぶりついた


~つづく~
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Category - 特捜×ショコラティエ コラボ

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