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夢恋城へ…ようこそ…

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A little bird is to where~小鳥はどこへ…~ウィル~1

Category - 番外編
ミッシェル城でのパーティーは嫌いだ

元々パーティーは嫌いだけれど…

「おや、ウィル王子はお一人ですか」

何度か目の同じ質問を受ける

パーティーにパートナーを連れて来ないのはそんなに不自然か

「ええ…ちょっと体調が思わしくなく…」

「これはこれは、いよいよご懐妊ですか?楽しみですなぁ」

…バカな輩だ

女性の体調不良イコール妊娠としか頭が働かないのか

「叔父上、プライベートな事に口を挟むのは一国の次期国王に失礼では?」

あからさまにムッとした口調で声を掛けてきたのはグレンだった

「い、いやそういうわけでは…」

「ご懐妊ではないのにそのような勝手な噂を流したのがオリエンスの王族であったとしたら国際問題に…」

「いやいや!これは失礼!私は少々用事が…っ!」

オリエンスの男はそそくさと去って行った

「…ったく!」

忌々しさを隠すことなくグレンは去っていく男の背中を睨み付けた

「申し訳ない…伯父が」

「いや、別に気にするな」

グレンが頭を下げるのをやんわりと止める

グレンは段々大人になっていく

俺達年長者に追い付こうと背伸びをしていた時期もあったが、今では随分と等身大になってきた

きっとこれからもどんどん成長していくのだろう

脅威となる事すら楽しみだ

と思っていられたのは俺に余裕があったからだろう

その余裕の幅が狭くなってきているように感じてしまう

「…で、本当に体調不良なのか?各国の王族が集まる場に来られないなんてよっぽどだろう?大丈夫か?」

矢継ぎ早に言ってくるグレンにそっと微笑む

「今日の為にダンスの練習をしすぎて足首を捻挫したんだ」

「ダンスのし過ぎ?」

グレンがキョトンとした眼差しで俺を見てくる

まだ…子供っぽさも残っているな

確かにノエルはダンスの練習中に足を捻った

それを何とか隠して頑張ったが故に更に酷くなった

もはや立つことも、ヒールに足をはめる事すらままならない

「頑張り過ぎちゃうんだな…相変わらず」

グレンの言葉が小さなトゲのように突き刺さる

お前にノエルの何がわかる…

ノエルとどれだけ話したというんだ

説明しようがない、認めたくない嫉妬という感情が胸に爪を立てる

ノエルは無理をし過ぎる

その訳を聞けば必ず

『ウィルに相応しい女性になりたい』

『ウィルの隣にいて恥ずかしくない奥さんでいたい』

そう答える

いつ相応しくないと言った…?

いつ恥ずかしいと言った?

俺はノエルが横にいてくれるだけで充分幸せなのに…

俺は無意識に押さえ込んでいるのだろうか

わからない…

「…っ!」

不意に頭に激痛が走った

神経を針で突かれたような…っ!

「ウィル?」

堪えきれず顔をしかめて頭を押さえた俺にグレンの心配そうな声が被さる

「大丈…夫…」

「大丈夫って顔色かよ!クロード!クロードいるか!?」

グレンの叫ぶ声が遠くに響く

「ウィル様!」

クロードの声が聞こえたと思ったら足から崩れた

「ウィル!」

俺を受け止めた腕はグレンなのか…

俺はスッと意識を手放した


~つづく~
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Category - 番外編

1 Comments

carine  

ウィル来ましたね!
グレン君に嫉妬するウィル…楽しみです(*´ω`*)

2016/05/04 (Wed) 00:08 | REPLY |   

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