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夢恋城へ…ようこそ…

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逢いたくて…~キース~2

Category - 番外編
プライベートジェットから降りるとすぐにリムジンが扉を開けて待っていた

運転手が恭しく頭を下げて俺を招き入れる

ゆっくりと扉が閉まると運転手とリュークが同時に運転席と助手席に収まる

「城までどれくらいだ」

「現在渋滞等はございません。SPが先導致しますので30分程かと」

ベテランの運転手は淀みなく答える

「20分で行け」

「…畏まりました」

瑠璃が待っているだろう城に一刻も早く着きたかった

運転手はハンドルを切りながらハンディカムでSPに連絡を取っている

「あのぉ…キース様」

リュークが怒られるのを覚悟した顔で後部座席の俺を振り返った

「瑠璃様なんですが…先程アレック様より連絡がありまして、訪問先の伯爵様と、御同行されている王妃様のお話が終わらず、今夜は急遽お泊まりになられると…」

「なんだと?!」

聞いてねぇぞ!そんな話!

「そりゃあ…今入った連絡ですから…」

「そういう意味じゃねぇ!」

ガンっ!と俺は助手席に蹴りを入れた

ひゃっとかいう声を上げてリュークが縮んだ

大体、今日訪問している伯爵家は母上が嫁いで来る前から懇意にしている家だ

公務の後にちょっと寄って済む相手じゃないことくらい判りきっていただろうが!

それなら母上だけ泊まるように手配すべきだろう!

アレックまでボケたか!

「爺ちゃん…じゃないアレック様によると、王妃様は《自慢の嫁》をアチコチに披露したくてしかたがないご様子だとかで…」

「くっ…」

そう言われたら反論できねぇじゃないか

「…いつ帰って来るんだ」

「明日のディナーは国王様とご一緒にカリブ海料理のご予定でございますのでそれまでには…」

「ディナーだと?!」

夕方まで帰って来ないのかよ!

俺の予定は…

「キース様はミッシェル城で各国の王子様方との定例会がございますので明日の正午には出発致します」

…入れ違いか

「ミッシェル城はそのまま泊まりだったな…」

「はい…ロベルト様たってのご希望で定例会の後に城内の庭園にて会食が…何でも《ビヤガーデン》とかいうものらしいです」

「抜けれないのか」

「翌朝一番より各国の国王様もご来城になられます。往復しているお時間はございません」

「くそっ!」

寄ってたかってがんじがらめにしやがって!

瑠璃に逢えない…

1週間耐えて、更に今日も明日も…

それがこんなに心を重くするのか

今にもゲリラ豪雨が降ってくるかのように急にどす黒くなってきた空がまるで自分のようで

俺はもう一度助手席を蹴飛ばして空を睨み付けた


~つづく~





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