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夢恋城へ…ようこそ…

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let's Wedding!~天王寺豊~8

7時ちょい過ぎくらいに終わって

俺は古都葉の店へと真っ直ぐ歩いた

昼間に瀬名に付き合ってケンタッキーに行ったせいでやたらあっさりしたもんが恋しい

夏やけど湯豆腐とか

冷や麦でもええなぁ

さっぱり風味のお好み焼きでもええで

あ~ビールにチヂミでも最高やん!

言えば

「しゃあないなぁ」

と言いながら古都葉は出してくれる

ガッツリ胃袋を鷲づかみされてるわ、俺

「…じゃなくて餌づけ」

前に脩介に言われたけど、アイツかて美桜ちゃんのタコさんウインナーに釣られてん

男なんてそないなもんや

単純…

そんな事を考えながら、六甲おろしを口ずさんで

足取りも軽く店の扉を開ける

「あ、豊くん。おかえ…」

「こりゃあ!豊っ!!」

古都葉がにこやかに迎えてくれようとしている横から常連のおっさんが怒鳴り込んできた

たまたま店の常連やったけど、職場は一緒

警視庁の警備員のおっちゃんや

「なんやねん!どないした?」

真っ赤な顔をしとるおっさんにびっくりする

「豊ぁ!」

日頃は「天王寺さん」と礼儀正しいのになんやねん!

「お前、古都ちゃんと二股掛けとったんかっ!」

「はぁ?」

「お前が同僚の女性刑事と結婚するって聞いたぞ!どういう事だ!古都ちゃんとじゃないのか!」

…ここもか

どうしてそっちの噂ばっかり広がんねん

「古都ちゃん!こんなゲス男辞めとけ!」

おっちゃんの連れまですっかり酔っ払いのテンションで俺を睨む

「俺の方が古都ちゃんを幸せにできるぞ!」

おっさん嫁さんおるやろ…

「逃げたわ!」

知るか!

「古都、モテてるなぁ」

「豊くんこそ…」

「モテモテカップルやん」

「美女は辛いわぁ」

「そこは美男美女言わんかい!」

古都葉にツッコミながらホッとする

コイツは噂を鵜呑みにしとらん

ちゃんと信用してくれとる

「なんでこうなったん?」

「あのな…瀬名がゼクシィ持ってたん。せやから結婚式の段取りとか予算とかノウハウが書いてあったから教えてもらっとったんや」

「ああ、香月ちゃんなん。そりゃどっちにしても夫婦漫才やな」

「そこに引っ掛かるか?」

相変わらずけったいな奴や

「どうせ気になったら所構わず大きな声で話してたんやろ?」

「食堂でな…」

「なんやて?アホちゃう?社食でゼクシィ広げて男と女が喋ってたら誰でも思うで」

「俺もそう思う…」

そこは俺が悪い

俺は素直に頭を下げた

「香月ちゃんの彼氏は大丈夫なん?怒ってたりしいへん?香月ちゃんと喧嘩してたら申し訳ないわ」

相変わらずお前は自分より人を心配すんねんな

「大丈夫や。瀬名の彼氏はめっちゃ大人やねん」

《これが野村なら投げ飛ばすところだが…天王寺だからな》

氷室先生のクールビューティーな笑顔が蘇る

「思わず《惚れてまうやろ~》って心ん中で叫んだわ」

「究極のアホや…」

古都葉は呆れながら俺の前に生中を置いた

「表だって言えるのは《古都葉に惚れてまうやろ~》やけどな」

「…究極中のどアホや」

生中を置いてから慌てて横を向きよる

「嬉しいくせにひねくれ者やな」

「私は豊くんと違ってTPOをわきまえてるだけや」

「TPOってなんやねん!トーマス・パトリック・オマリー(Thomas Patrick O'Malley )かい!」

「大阪しか通じんやろ」

オマリー知らん野球ファンがおるんか!偉大なタイガースの助っ人やぞ!

「…なんか俺達間違ってたか??」

不意に忘れられてたおっさんが呟いた

「二股疑惑はどこへ行った?」

最初っからないわ!

「俺は生涯古都葉一筋や!よお覚えとき!」

俺は冷や奴を持ってきた古都葉を思いっきり抱き寄せておっちゃんらに見せつけてやった


~つづく~





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Category - 2課の彼の恋(特捜24時)

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