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2課の彼の恋~木村涼平~1

鑑識課を定時で出られるということは世間が平和だと言うことです

それはそれで溜まっている資料を片付けたいのですが

「なんや、鑑識も人事から怒られたんかい」

同じく人事課から定時退庁を強行に迫られた特命課の天王寺さんと警視庁の玄関口で逢いました

「天王寺さんもですか」

「他の連中は取り調べの最中やったり、まだ外やねん。とりあえず俺と瀬名は強制撤去や」

「瀬名さんは?」

「時間ができたなら料理の作り置きをするって言うて買い出しに走って行ったわ」

「すっかり主婦ですね」

「アイツの場合は自分用のストックやと思うで」

そう言って天王寺さんは笑ったが、瀬名さんが実はとっても女性らしくってちゃんと自分の彼には尽くす人だってみんな知っています

「木村はデートか」

不意に言われて思わずキョトンとしてしまいます

「僕に彼女がいないのは天王寺さんご存じでしょう?」

「もったいないなぁ…瓶底眼鏡外したらええ男やのに…ムダなキラキラや」

「ははは…」

天王寺さんは僕の正体を知っています

二階堂涼平として芸能界で生きてきた僕の過去も、なぜその存在を消し去って今は警視庁の鑑識課にいるのかも

2課の皆さんに嘘をついていたことを誰も責めませんでした

そして何も変わらなかった

相変わらず僕は木村涼平として生きていけるんです

それがこんなに居心地がいいなんて…

「デートやないんやったらモンステに付き合えや」

天王寺さんがにかっと笑う

「今日は彼女のお店、行かないんですか?」

天王寺さんの彼女がやっている小料理屋さんは絶品です

何度か同じメニューを瀬名さんが挑戦したらしいんですが撃沈したとか

そのお店ではなくモンステ?

「今日は貸切で女子会らしいねん」

ならば天王寺さんがいたほうが…

「平均年齢70やと…古都葉に寄るなって言われたわ」

妙齢なご婦人方にもみくちゃにされる天王寺さんの姿が想像できました

「…モンステお付き合いしますよ」

「おお、悪いな」

天王寺さんと2人きりで飲むことに全く躊躇のない自分に驚きます

そしてこれが僕の運命を変える分岐点だったようです


~つづく~





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Category - 2課の彼の恋(特捜24時)

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