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新たな伝説の始まり~第2話~キース

俺達は元々仲がよかったわけじゃない

エドワードとは親戚付き合いで物心が付いた時にはもう兄貴面してそばにいたが…

他の連中は顔は見知っていても親を通してでしか交流はなかった

だから一歩も二歩も距離を置き、互いがライバル視していた

それが年齢を重ねて王子ではなく、次期国王という立場になり

社交の為のパーティーや研修、勉強会でしょっちゅう顔を合わせるようになり…

いつしか敬語が消え

「だからぁ~ジョシュは固いの!カッチンコッチン!」

「人を氷みたいに言うな!」

ロベルトとジョシュアがこんな会話をするのも

「おっさんの悪い癖が出た…」

「俺もロベルトと同い年だけどおっさん?」

グレンとウィルの庶民的な会話も

「ねぇキース、レイラがね、こんな可愛い事言うんだよ」

エドワードのノロケも

今までではあり得なかった

受け入れる俺も存在しなかった

なのに今はいつも6人で連んでいる気がする

「いつの間にか6人じゃないとバランスが取れなくなった…」

ウィルがふっと笑ってエドワードに目をやる

「エドワードがいなくなった時、こんなにバランスが崩れるのかと実感した」

ジョシュアが赤ワインを飲み干す

「それはキースが入院してる時もそうだったよ」

グレンがオレンジジュースなのかオレンジリキュールなのかわからんものを手にしている

「ボケもツッコミも必要って事~」

呂律が怪しくなりつつあるロベルトが酔った時の癖でクッションを抱き抱える

「このバランスを未来永劫保たなければいけませんね」

ボケと言われた事に気づかないエドワードはなぜか俺に微笑んでくる

「まぁな…」

それに納得する俺も数年前にはなかった事だ

俺をそうさせたのは瑠璃の存在が大きいのだろうが

もっと遡れば俺の心の鎖の結び目を緩めたのは…

ゼンだったかもしれない

王子である俺が決して口にしてはならないだろうが…俺にとっては他国の執事であるゼンは兄貴だった

そのゼンの出世の秘密を暴く事は必要不可欠な事なんだとワインと共にゴクリと飲み込んだ


~つづく~





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Category - 新たな伝説の始まり

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