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夢恋城へ…ようこそ…

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新たな伝説の始まり~第8話~テオ

他の国のシステムはどういうなっているのか知らねぇけど

ミッシェル城は色んな国が使っている裏で別の国のパーティーの準備も同時進行してたりする

パーティーの進行、ディナーの打ち合わせ、音楽の選定、人数の確認

もちろん国王の好み、王妃の好み、王子の好みはバラバラだ

各国によって特徴もしきたりも違うからすっげー面倒くせぇ

それが何ヵ国も重なるともうパニックだ

シックなフィリップの翌週にパステルカラーのシャルル

昔のしきたりに拘るオリエンスの次に6ヶ国合同
でもって翌週に自由過ぎるリバティ

アルタリアのお祭り騒ぎの後に堅苦しいドレスヴァン

もう頭ん中はトルネードとハリケーンがタイフーン状態だ

これを今までゼンが1人で仕切ってきたと思うと、悔しいけど頭が上がらねぇ

尚且つノーブル爺さんの世話役だ

あいつはいつ寝てるんだと思う

頭ん中をどう整理整頓したらああ動けるんだ

クソっ!

敵わねぇって認めたくないけどよ

認めざるを得ない

もう一つムカつくのはメイド達の間でのゼンのモテぶりだ

24時間各国担当が動き回る為、決まった時間に飯なんて食えない

だから俺達従者の為の食堂も24時間開いている

俺がようやく一息ついて飯を食ってる時に、同じように変な時間に飯にありついているメイドもいる

そいつらがここぞとばかりに女子トークに花を咲かせている場面に遭遇する

俺の存在なんか目に入ってないらしい

「今日、ゼン様と目が合ったのぉ!」

「私なんか直接指示をもらったわ!」

「いいなぁ~!もっと上の位のメイドになって一緒にお仕事したいわ!」

…アイドルかっつーの

確かに数多くいる執事の中でトップに君臨するのはゼンだ

コネでも縁故でもなく、ゴマすりでもえこひいきでもなく

紛れもなくゼンは実力でトップにいる

しかも…

「そう言えばニックさんがね」

「ニックさんって5班の執事の?」

「そうそう、前にミーナにゾッコンだったニックさん」

「振られたんだっけ」

「こっぴどくねー」

「ふふふ」

「そのニックさんが結局城外のパン屋の女の子と結婚するらしいんだけど」

「わかった!シェフのパッドさんも、パティシエのマイクさんも付き合ったって言う子?」

「そうよ~散々振り回してようやくニックさんに決めたって感じ」

「へぇ…何股掛けてたって話よね」

メイドの恋バナは果てしなく続く

「でね、ニックさんが彼女の両親に結婚のお許しを貰いに行ってるのよ。今」

「えぇ~?!このめっちゃめちゃ忙しい時期に?!」

「そこもしたたかな所よ~無理を言って男に乗り越えさせて更に惹きつけるのよ」

「へぇ…」

「さすがにニックさんも悩んでたみたいだけど、ゼン様がね、お休みくれたんだって」

「ゼン様の許可が出たの!」

「そうよ~今までだったらなかったと思うんだけどね~しかもニックさんにその女の子を連れて来させて、ちゃんと執事の奥さんができるかお話してくれたんだって」

「さすがゼン様!」

「ゼン様が面と向かって執事の奥さんの心得を説いて、出来ないなら今すぐニックの為に別れて欲しいとまで言ったんだって」

「そりゃあ執事の奥さんなんて、かまってチャンには無理だしね」

「それまで主導権を握ってた彼女が初めて従ったみたいよ~立場逆転!」

「そのかわり、今すぐご両親への挨拶許可?」

「飴と鞭ってやつねー」

「時期を逃したらニックさんふられそうだしね」

「ゼン様変わったわね」

「前はただただ仕事の鬼だったのにねー」

「ますますいい男になっちゃったわん」

「素敵よねぇ!」

…メイド達の間でゼンの評判は上がる一方だ

アイツだって女の影響で変わったっつーのによ

くっそ-!

負けてらんねぇ!

俺だって伝説の執事と言われた爺ちゃんの孫だ!

爺ちゃんの名にかけて!…って漫画のセリフじゃねぇけどさ

一流の執事になって、メイド達をキャーキャー言わせてやるんだ!


…そういや

ゼンって家族の話しねぇな



~つづく~





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Category - 新たな伝説の始まり

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