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2課の休日~桐沢洋~15

事件が起こったのはディナーを食べようと立ち寄ったステーキハウスだった

日本とは違って横にひたすら大きなステーキの堪能してデザートに移っていた

「そういえば…来る前にやったインタビューの事で俺に聞きたかったんじゃないのか?」

洋さんはしっかりと大きなステーキを平らげてのんびりとコーヒーに口をつけてながら私に聞いてきた

「お仕事の話していいの?」

「お前だって気になっていたんだろ?」

荷物の整理をしながらインタビューした時の資料を読んでたりしてたのバレてたかしら

「うちの管轄じゃねぇから『有識者』として意見は言えるぞ。オフレコだけどな」

「うん。判ってる」

もし警視庁が関わる事件ならいくら家族であっても情報は口に出せない

それは報道に携わる私も同じ

今回は管轄外だし、犯人も捕まって検察に送られた

ただ…

「まだ共犯者がいるかも…」

それは怯えながらインタビューに答えてくれた関係者の女性の話を聞いて感じたこと

それで取材を進めるべきなのか判断が難しい

「あのね…」

私が話し始めたその時だった

バァン!と扉が大きく開いて何かわからない奇声が響き渡った

洋さんは条件反射のように素早く私の前に回り込んだ

洋さんの背中越しに見えたのは金髪で髪を立てている男と茶髪でロングヘアの男

どちらも大声を出しながら拳銃を持っていた

「詩織!伏せろ!」

洋さんに腕を引かれたのと同時に今までデザートとコーヒーが乗っていたテーブルを洋さんが倒して楯にした

途端に複数の銃撃の音と悲鳴が聞こえた

「Don't make a table!!Make it slanting!(テーブルを立てるな!斜めにしろ!)」

洋さんが叫んだけれど、隣のテーブルにいたカップルはテーブルを直角に立てて後ろに隠れた

その直後に弾劾がテーブルを突き抜けて男の子の腕を擦っていった

洋さんはもう一度同じ言葉を叫ぶ

男の子が必死で斜めにする

私達と隣のテーブルにも弾劾は当たった衝撃はあるけれど斜めになっている事で貫通しないで跳ね返している

直角に立てた人は…貫通した弾を受けて悲鳴を上げていた

阿鼻叫喚とはこういうことだと体が震えた

なんなの!?

テロ?!

通り魔!?

「俺の後ろにいろ!」

洋さんは私を背中に隠してテーブルを支えている

…冷静だ

洋さんは冷静に状況を把握しようとしていた

私は…

嫌でも臭ってくる火薬の匂いと血の臭いに体の震えが止まらない

「悲鳴をあげるなよ…俺が必ず護ってやるから…」

洋さんはぎゅっと私の手を握ってくれた

「こんないい物食っている奴らは皆殺しだぁ~!」

訳のわからない叫び声と同時に銃が撃たれる

「2人ともベレッタのコンパクトMだな…11発撃ったから…合わせてまだ5発あるな」

洋さんはそう呟く

「…詰め替えはないの?」

「…わからねぇ」

洋さんはそう言いながら私を振り返って微笑んだ

「冷静じゃねぇか…さすが俺の嫁だ」

その微笑みと言葉が更に私を落ち着かせた

「俺達がパン食ってるのによぉ!ステーキなぞ食いやがって!」

バン!バン!バン!

むやみやたらに乱射するたびに悲鳴が上がる

見えていないところで何人の人が撃たれているのか

「拳銃買うお金があったらステーキ食べればいいじゃん!」

たまりかねたように隣のテーブルの女の子が叫んで慌てて男の子に口を塞がれる

「盗んだに決まってるだろ!」

男の子の言葉に洋さんも肯く

「換えがないとしてあと2発…」

「盗んだから…?」

「路上で奪ったなら…換えはないな」

洋さんは叫き続ける2人の男の動向をじっと見つめる

洋さんの目は完全に刑事のものになっていた


~つづく~


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Category - 2課の彼の恋(特捜24時)

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