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2課の休日~桐沢洋~17

厨房から取ってきた新しいタオルと、テーブルクロスをナイフで裂いて即席の包帯を作る

幸運だったのは隣にいた男の子と女の子がグアムの医大生だった事

そして洋さんはもちろんだけれど、私もつい先週番組で緊急処置の特集をして実際に習っていた事

救急車が来るまでの間、私達はとにかく傷ついた人達の応急手当をした

傷口を縛ったり、人工呼吸をしたり

やれること全てを必死でやった

無傷だった人や軽傷だった人もみんなが懸命に手伝ってくれた

もう既に施しようのなく犠牲になってしまった人はいたけれど…

洋さんはそう判断した人にはそっと顔にフキンを被せていった

やがて救急車が到着して…私達は彼らに負傷者を任せた

「後は現地のプロに任せよう」

「そうね…」

次々に運ばれていく負傷者を見送りながら洋さんが呟いて

その場を離れようとした時、それまで一緒に手伝っていてくれた人達が一斉に洋さんを取り囲んだ

「ありがとう!君がいたから命を救われたよ!」

「こんなに早く解決するなんて素晴らしい!」

「その勇気を我々は大いに讃えたい!」

「貴方はグアムの英雄だ!」

口々に興奮しながら洋さんに握手を求めてくる

戸惑いながら握手攻めになる洋さん

本当に…

思い起こせば洋さんがいなければあの犯人2人はもっと乱射し続けていただろう

後2発なんかじゃなかった

金髪の男は替えの銃弾を持っていたのだから

そう思うと今更ながら震えてくる

もし洋さんが撃たれていたら…

あの白いフキンを顔に掛けられていたのが洋さんだったら…

体が勝手に震えてくる

そして洋さんがこういった場面に慣れてしまっている職業だと言う事に気付いてしまう

「大丈夫か?」

洋さんが私の肩を抱き寄せてくれた

温かい…生きている証

「これって…日本のニュースに出るよなぁ…」

のんびりとした声が頭の上からする

「今のうちに野村に謝っておくか。後始末は頼むってな」

いつもと変わらない笑顔がそこにあった

「買い物は明日にして、帰ってゆっくり風呂でも入ろう」

「うん…」

「一緒にな」

「…はい」

私は洋さんにしっかり手を繋がれてようやく悪夢のステーキハウスを出ることができたのだった


~つづく~


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Category - 2課の彼の恋(特捜24時)

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