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2課の休日~桐沢洋~24

散々水辺で遊んだ私達は本当に日常を忘れて心の洗濯をした

誰からも注目される事もなく

時間に追われる事も無い

…どんなに洋さんにくっついてもいい…

私達はこの楽園を満喫していた

けれど…

それはまた、ある意味非日常

ううん

洋さんにとっては日常が不意にやって来た

ダイビングに行った人達が戻って来たのだけれど、男性2人が仲間らしき男性を抱えてきたのだ

どう見ても普通の状態じゃない

ぐったりとして、顔は真っ白だった

「どうしたんだ?」

洋さんが声をかけると、この男性はフィンの部分が岩と岩にはさまれて身動き取れなくなってパニックに陥り、持っていた酸素を使い切ってしまい、意識を失った状態を発見されたらしい

「とにかく人工呼吸だ!」

洋さんがウェットスーツのチャックを下げて胸元を楽にさせて人工呼吸を行う

「すぐに飛行機を呼ぼう!無線どこだ?!」

コーディネーターらしき人もパニックになっている

側では彼の恋人なのか若い女の子が泣きじゃくっているのを私は抱き止めた

彼に抱きつきそうだったから、それは洋さんの邪魔になってしまう

「AED持ってきたぞ」

他の男性がコテージからAEDの箱を持って来た

さすがにこういった準備はちゃんとしてあるのだ

洋さんは手早く裸の胸にAEDを装着すると皆を下がらせた

ドクンッ!という衝撃で男性の体が跳ね

…動かない

洋さんはまた心臓マッサージをして、AEDを作動させた

ドクンッ!





…ピクッ

彼の体が少し動いて

ゴホッ咳き込むと水を吐いた

「これで大丈夫だ!」

洋さんの声に一斉に歓声が沸いた

2日間続けてのアクシデントに妙な因縁を感じてしまう

洋さんは事件を呼び込む体質なのかしら

ほっとした表情の人達の後ろからヘリコプターの音が聞こえて来る

「ドクターヘリだわ…」

どうりで早いはず

溺れた男性はすぐにドクターヘリに彼女と共に乗せられて

残った友人達とコーディネーターは何やら話している

そしてコーディネーターは私達の所に歩み寄って来た

「我々は全員グアムに戻る事にした。彼らも友人があの状態でレジャーを楽しむ気にならないようだ。間もなくもう一機ヘリが来る」

「そうか…」

洋さんは納得したように頷いた

えっと…洋さん、ちょっと待って

それじゃあ…

「明日の朝、通常の定期便の飛行機が来るまでジープ島は君達2人の貸切になった」

「…はぁ?」

洋さんと私は思わず顔を見合わせた

~つづく~


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Category - 2課の彼の恋(特捜24時)

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