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王子達のsecret mission~27~ゼン~

Category - 番外編
リュークにシャルル国際空港まで送ってもらい、その先にはキース様のプライベートジェットが私達を待ち構えていた

「こんな立派な飛行機を貸し切り…なんですか?本当に?」

アンジュは完全に恐縮しきっている

「キース様がいいと仰ったのならそれが正解だ」

そういう私の声も多少上ずっている

もちろんミッシェル城にもノーブル様用のプライベートジェットはあるが、ミッシェル城に大きな空港がないため必要最小限の小型機だ

キース様専用のプライベートジェットは中で会議ができる仕様になっている上にバスルームや個室もキッチンも付いている

ほぼジャンボ機と同じだ

「でも行きだけですよ~お帰りは時間を気にせず乗れる飛行機でお帰りください」

リュークは私達を機内に案内しながら封筒を差し出した

「これは?」

「お帰りはファーストクラスでお戻り頂くようにチケットです」

「いや…それは…!」

「キース様だけにいい格好をさせたくない他の王子様方からのお気持ちです。お断りになる方が面倒かと」

リュークはにっこり笑って私の手に封筒を押し付けた

…それでは断れない

各国の王子様方が私とアンジュの為に心を砕いてくださっている

今までの私達ではきっと仕事に忙殺されて離れてしまっていたかもしれない

こんなにもご心配をおかけして申し訳なく思う

私はありがたく王子様方のご厚意を受けることにした

「ではアンジュ様のご実家まで参りますね~」

リュークはいたずらっぽく笑って敬礼をするとキャビンルームへと下がっていった

「と、とりあえず…うちに電話しなくっちゃ…」

アンジュは未だ呆然としたまま、携帯電話を取り出した




こうしてアンジュの実家への挨拶は唐突に、緊急に行われた

アンジュの両親には最初に挨拶が遅れた事をまず謝罪した

そしてアンジュとは将来を見据えて付き合っていること

つまり結婚を前提として付き合っていることを話した

彼女の両親は私の仕事が忙し過ぎる事を危惧しておられたが、どういった仕事内容なのかをしっかりと説明し、アンジュの力添えが如何に大切かを伝えた

そして何よりも

「アンジュさんを愛しています」

と伝えた

心からの気持ちだった

アンジュ以外に愛せる女性はいないと

誰よりも愛していると

一生守り抜く事をご両親に告げた

言いながら自分の中でも気持ちが固まっていく

執事という仕事は家庭と両立させる事は難しい

それでもアンジュだけは手放したくなかった

アンジュ以外に考えられない

「わかった…」

アンジュのお父さんはまっすぐに私を見つめて頷いた

「アンジュが大学を卒業するまで待てるか」

「はい」

「その時にアンジュが就きたい仕事が出来たとしたら娘の希望を優先してくれるか」

「はい」

私は目を反らさずに返事を返した

女性は結婚するだけの為に成長するのではない

個の人間として進路の自由を与えてられるべきだという考え方に私は異論はなかった

アンジュを私の人生に縛り付ける気はない

いつかアンジュは言ってた

『男性が動力を持った先頭車両、女性はそれに引っ張られる客車…そんなのは嫌』

だと

『もし目の前に大きな山が立ち塞がったら

1人は迂回する道を作ったり、1人はトンネルを掘ってもいいんじゃないって思うの

1本の線路を1つの動力で走るのではなく並行した2本のレールだっていいじゃない』

そう言ってアンジュは笑った

アンジュの考え方はこのお父さんの影響力なのだろう

それは嬉しい発見だった

その気持ちを伝えるとお父さんはようやく笑みを浮かべてくれた

こうして結婚の許しを得られた私達であったのだが…

この先予想もしない『職業選択の自由』を考えさせられる事になるとは…

この時は全く想像もできず

私とアンジュは結婚を許された安堵感に包まれて幸せな一時を過ごすのだった


🍀END🍀

~『新たな伝説の始まり』に続く~





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