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夢恋城へ…ようこそ…

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第7章―296話

Category - 第7章
ウィルは…

リバティ城の正面玄関にいた

幾分強張った表情でいるのはすぐ隣にリバティ国王が同じように立っていたからだ

「わざわざ国王様自らお越し頂き申し訳ございません」

ウィルは改めて深々だろう頭を下げた

「かまわん…国王を迎えるのだからな」

低音の威厳ある声がウィルの背筋に汗を流させる

この国王とリバティという大国と、その後継ぎであるキースに楯突こうなど無謀過ぎる

それを同族の伯父が首謀者とは…

ウィルが密かに溜息をつくと

「来たようだな…」

リバティ国王が苦笑を浮かべながら組んでいた腕をほどいた

ゆっくりと真っ白なリムジンが正門から入ってくる

前面にはフィリップの国旗がはためいている

しかしパーティーに向かう様な華やかさはない

中から降りてきたフィリップ国王の顔は何時になく強張っていた

「これはこれは…ジェームス国王自らお出迎えとは」

緊張を隠すように笑顔を浮かべるフィリップ国王リチャード

だが、ジェームス国王の顔を見て気まずそうに視線を下げた

「ウィル…お前の話は本当なのか」

「はい。父上ご自身でご確認頂ければと思ってお呼びしました」

「…そうか。ジェームスまでいるようでは疑いようがないな」

息子の言う事を信用できないのか…

まぁ、それもしかたがない状況ではあるが

一国の国王としてこれからどれだけの困難が待っているのか

恐らく想像以上だろう

「…これを」

リチャード国王はウィルに小さな箱を差し出した

フィリップの紋章の入った重厚な小箱…

それが何なのか

ジェームス国王にはわからなかったが、リチャード国王の手が小刻みに震えていた事だけはしっかりと目に焼き付けた



王子であるウィルの手は震えていなかった

~つづく~


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