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夢恋城へ…ようこそ…

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Kissen~ジョシュア~1

Category - 番外編
ジョシュアは枕が代わると眠れない

同じ枕を用意すればいいかというとそうでもない

『いつもの枕』が必要なのだ

ジョシュアが出張に出かける準備の為にジャンさんがジョシュアの枕を綺麗に袋に入れて旅行カバンに詰めていく

「でも…結婚する前は私のベッドで寝てたじゃないですか」

見守る私が不意に言った言葉にジョシュアとジャンさんの動きが止まった

「そ、それとこれとは話が別だ!」

ジョシュアが顔を赤らめて否定する

ジャンさんは必死で笑いをこらえているのか、後ろ姿の肩が震えていた

ジョシュアわかってないでしょう

貴方が泊まりがけでいなくなると貴方の枕も無くなるのよ

大きなベッドにポツンと私の枕が1つ

…結構寂しいんだから

けれどもそんな事を素直に甘えて言えない私は何でもない顔をして出掛けるジョシュアを見送る

ちょっとの間は隙間をクッションで埋めよう

せめてもの穴埋め…かな

日頃から静かな離宮なのにジョシュアがいないと更に静かになる

近隣5ヶ国ではない所への出張だからジャンさん以外の執事さんや事務スタッフも付いていっている

お城の中の人口密度が減っている

ディナーも寂しいものだわ

国王様も今日はミッシェル城だし

王妃様は別荘に行ったまま

1人の食事って味気ない

学生時代とかは全然1人でも大丈夫だったのに…

「1人じゃ食べれない…」

って可愛く言ってみればよかったのかしら

濃度の薄い時間がじれったいくらいゆっくりと過ぎていく

ようやくシャワーも浴びてベッドにはいる

広い広い一人きりのベッド…

思わず溜息をついて

横になって気がついた

「…!これ、私の枕じゃない!」


~つづく~

※Kissenはドイツ語で『枕』の意味です


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