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Kissen~ジョシュア~2

Category - 番外編
私はそんなに枕にこだわりはない

硬すぎず、柔らか過ぎなければ別に気にしない

最初にそう言ったから、付き合いだして暫くした頃にジャンさんがジョシュアと同じ枕を用意してくれた

だから私とジョシュアの枕は同じなんだけれど…

それでも頭を乗せてみれば違いに気づく

微妙な使用感の違い

ジョシュア大丈夫かしら

自分の枕じゃないから眠れてないんじゃ…

電話してみようかと時計を見ると

時差があるから多分向こうは真夜中だ

…明日にしよう

あのジャンさんが間違えるなんて珍しい

怒られたりしてないかしら

ジョシュアの事もジャンさんの事も心配になりつつもどうしようもないし…

私はそのままジョシュアの枕に顔を埋めた

毎日枕カバーはお洗濯して取り換えてあるのだけれど、ジョシュアの香りがする気がする

ジョシュアの腕枕で寝てるみたい…

私は広い広いベッドで、思いがけずジョシュアを感じながらゆっくりと健やかに眠りに付くことができた

朝になって、私の生理痛緩和の為の漢方薬をジェシカさんが用意してくれている時に枕の話をしてみた

「あらっ」

そう言ってジェシカさんは目を丸くしてからカラカラと笑った

「電話しなくてもいいわよぉ」

「どうして?」

意外な返答に私がびっくりする

「大丈夫、大丈夫」

ジェシカさんはまた妖艶に、豪快に笑った

それから忙しくって…

ジョシュアと話ができたのはドレスヴァンに帰ってきてからだった

「そう言えば…枕違ったけれど眠れました?」

「ああ…」

ジョシュアはのんびりとお風呂上がりにルームウェアに着がえて濡れた髪をタオルで拭く

時々髪を掻き上げる仕草が色っぽい…って思っちゃう

男の人なのに

「違うって気付いたの?」

「俺が気づかないとでも思ったのか?」

ふっと柔らかく笑う

ちょっと照れてます?

「じゃあ、寝つきが悪かったんじゃ…」

「ぐっすり眠れたぞ」

「そう…なの?」

「お前の枕だと気付いた途端に睡魔に襲われた」

「あら…」

目を丸くする私の腰をジョシュアは引き寄せた

「お前は俺の枕では嫌だったか?」

コツンと額と額が当たる

「…ジョシュアの腕枕で眠ってるみたいで…熟睡できました」

「同じ事だ…」

鼻と鼻の先端同士がくっつく

同じ事…

ジョシュアも枕に私を感じて安らいでくれたの?

「これから出張の時はお前の枕を持って行く事にする…」

ジョシュアはそう言ってふっと笑みを浮かべると私の唇を啄んだ

「…そうして頂けたら私も寂しくないです…」

「珍しく素直だな」

「……」

どうせ可愛くないですよ

可愛く甘える事なんて…

「べたべた甘えられるのは性にあわん…そのままでいい」

ジョシュアはくくっと笑うといきなり私を抱き上げた

「な、何?」

「今日は枕は必要ないな」

「どうして…」

「お前は俺の腕枕で眠るのだろう?」

当たり前のように言ってジョシュアは私をベッドに横たえた

「その前に…眠らせてやれんかもしれないが…」

ちょっとだけニヤリと笑うジョシュアの瞳が妖しく揺れる

私は火照る顔を隠すようにジョシュアの首に腕を回した

久しぶりに感じるジョシュアの息遣いに体温…素肌の感触

何より焦りを抑えながら這って行く唇に次第に息が上がる

私達はようやく並んだ枕の存在を忘れて

ベッドの上で乱れていった…




ジョシュアの出張先の会談相手の方はかなり手強い方だったようで

ジョシュアが精神的に疲労する事は判っていたらしい

だからジャンさんはわざと私の枕を持って行ったのだと後から気付いた

本当に優秀過ぎるんだから…



🍀END🍀


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